良好な社会生活のための、コミュニケーションスキルやソーシャルスキルについて考えます。
人の話を聞かない人はおじさん(おばさん)と思われる
人の話を聞かずに自分の考えばかり言う人は、おじさん(おばさん)と思われがちです。
「老害」という言葉が世間で広まって久しいですが、
人の意見に耳を傾けず、自分の考えばかり人に押し付けていると、「頭が固い人」と思われてしまいます。
人間は加齢に伴い変化に腰が重くなり、柔軟な思考・選択ができなくなる傾向にあります。
人の意見に耳を傾け、それを取り入れながら変化できない人は、周りから老害と思われるかもしれません。
魅力のある人は人の意見を取り入れられる人
「若さとは年齢ではなく心の持ち方である」といったニュアンスの詩や名言は多いですね。
内面からにじみ出る若さや老いというものがあります。
同じような年齢でも、年下から煙たがられる人がいる一方で、気さくに接して相談してもらえる人望のある人もいます。
その差はおそらく思考の柔軟さではないでしょうか。
人の話を聞き、意見を取り入れ、変化していける人はいくつになっても魅力的なものです。
反対に「私はこう思う」「それは○○なものなんだ」といつも自分の価値観ばかりを主張する人は、たとえそれが正しいことであっても距離をとられがちです。
「自分はこう思う」「自分はこう感じる」といったものは個人の感想であり、主観的なものです。
自分の主観と他人の主観は違うもので、相手の感じ方を尊重できる年配者でありたいものです。
人の話の聞き方
人の話を聞くというのは、ただ相手の話を聞くことではありません。
人の話を聞くということは、その話に共感し、批判的ではなく寄り添う姿勢を示すことです。
歳を重ねると、たとえ人の話を聞いても「それは○○だよ」とか「それは違うよ」とすぐにアドバイスをしてしまう人がいます。
それを繰り返してしまうと、「あの人は結局自分の意見に寄せたがるだけで、話を聞いてくれない」となります。
人の話を聞いてもそれに寄り添えなければ、相手は「話を聞いてもらった」とは思いません。
おわりに
「自分は老害じゃない」と思っている人ほど周りから老害と思われていたりします。
それは1つの戒めでしょう。
年齢を重ねると周囲にいわゆるYESマンが増え、自分を見つめなおす機会が減ってしまうものです。
謙虚でいることが、上手に年齢を重ねるコツなのかもしれません。