手先の器用さの対象年齢考察

缶ジュースの蓋を開けられるのはいつから?何歳から?|子供の手先の発達

公開日:2021年12月18日


 
 

缶ジュース(プルタブ)を開けられるのは何歳から?

 子供が缶ジュースを開けられるのは何歳頃からでしょう?

 経験の有無にもよるので個人差は大きいでしょうが、

 缶ジュースの蓋を開けることができるのは、5歳頃からが1つの目安と考えられます。

 
 
 

解説

缶を開けることができる年齢

 子供の発達を見る検査に、S-M社会生活能力検査というものがあります。
 幼児期・学童期と比較的幅広い年齢帯で発達を見ることができる検査です。
 言語能力や運動能力といった機能的な力だけでなく、検査の名前通り生活習慣に着目した項目も豊富な点が特徴と言えます。

 これによると缶ジュースの蓋を開ける行為は5歳~6歳5か月頃の発達項目と位置付けられています。

 
 

5歳頃の上肢機能の発達

 缶ジュースの蓋を開ける行為は、手先の力と器用さが必要な行為と言えます。
 指先で器用にプルタブを持ちながら、力を集中させて蓋を開けます。

 こういった手先の力と器用さの両方が必要な行為で類似したものは他にも「濡れた雑巾をしぼる」や「金槌で釘を打つ」などの行為があります。
 これらも同様に5~6歳頃から可能になってきます。

 このように、5~6歳頃は細かな作業にうまく力を込める動作の獲得が印象的な時期です。

 また、缶を持つ手とプルタブを引っ張る手、雑巾をしぼるために左右の手を反対方向に回す、一方で釘を持ち他方で金槌を動かすなど、左右の手の別々の動きも大切になります。

 
 

5歳頃の手先の練習

 一般的には5歳頃になるとハサミやお箸などを一通り使うことができるようになっています。
 紐を片結びにしたり、折り紙で紙飛行機を折ったりもできるでしょう。

 このように工作活動を楽しみながら、手先の細かな活動を促していきます。

 日常生活においてはお盆にお茶や食べ物を乗せて運ぶバランス感覚の練習や、ナイフとフォークを使って食べ物を食べるなども5歳頃の上肢機能には良い刺激となるでしょう。

 
 
 

参考資料

-手先の器用さの対象年齢考察

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