手先の器用さの対象年齢考察

赤ちゃんが手を握る・離すができるのは何歳から?|子供の手先の発達

公開日:2021年5月15日


 
 

手を閉じたり開いたりできるのは何歳から?

子供が手をグーにしたりパーにしたりすることは、いつ頃からできるようになるのでしょう?

「手をグーにして」と言ってできるかという意味ではなく、
ここでは赤ちゃんが手をグーにしたりパーにするという手の運動能力としてできる時期にを考えます。

一般的に、
子供が手をしっかり閉じる・開くの運動ができるのは生後5か月頃からです。

 
 
 

解説

手を閉じる・開くことの発達

千葉県習志野市が公開している「発達のみちすじと保育課題」や、そのほか各種発達検査を参考にすると、

子供は0歳頃からすでに物を握るという行為は見られます。

しかし0歳頃に重要なのは、「握る」以上に「手をしっかり開く」という行為ができるかです。

握る、つまり手をグーにする行為は指を曲げる「屈曲」の運動です。
これに対し手を開く、つまり手をパーにするのは指を伸ばす「伸展」の運動です。

手の開きにおけるこの「屈曲優位」から「伸展優位」になる経過は、子供の発達において非常に重要な指標です。

このときの手の開きは少しぼんやり開くのではなく、例えばもみじの葉っぱのようにしっかりと開くことを指します。

手をもみじの葉っぱのように開く様子はおおむね生後5か月頃から見られます。

 
 

子育てから見る子供の握り

赤ちゃんが親の指を握ってくれると嬉しいものです。
「握る」という行為は主体的な動作に感じます。

そのため子育てでは、子供の「握る」という動作に目が行きがちで、反対の「手を広げる」ということに親は意識が向かないものです。

しかし先述のように、0歳頃の子供の発達では、むしろ握る以上に手をしっかり開けるかということが重要であったりします。

子供の発達において「屈曲」と「伸展」のバランスが整っていくことは大切な運動発達の指標です。

 
 
 

参考資料

『幼児期における筆記具把持の発達的変化』(日本教育心理学会)2021年3月15日検索

『精神遅滞児におけるジャンケンの発達過程』(静岡大学学術リポジトリ)2021年3月15日検索

『発達のみちすじと保育課題』(千葉県習志野市)2021年3月15日検索

-手先の器用さの対象年齢考察