手先の器用さの対象年齢考察

子供はお箸を何歳から使えるようになるのか?

公開日:2018年3月10日

赤ちゃんの頃、はじめに人は手づかみ食べを経験し、「自分で食べる」ことの喜びや楽しさを知っていきます。

その楽しさがモチベーションとなりつつ、手先の器用さの発達にしたがいスプーンやフォーク、お箸の使用に至ります。

子供がお箸を日常的に使用できるのはおおむね3歳前後です。
しかしながら3歳頃ではあくまで「それらしく」といった感じで、上手につまんで箸の正しい使い方をするには3歳よりもう少し時間が必要です。
 
 

 
 
 

お箸を使える年齢


子供の成長には個人差があることは百も承知で、けれどやっぱり一般的な目安は知っておきたいというのも世の親御さんの正直なところでしょう。

一般的な子供の発達を知る方法の1つとして、KIDS乳幼児発達スケールという発達検査があります。
KIDSには様々な分野の発達項目が記載されています。

補足記事:【検査】KIDS乳幼児発達スケールとは?

KIDSによると、お箸を使えるのは3歳3カ月相当の発達項目であることがわかります。
 
 
 

3歳の手先の器用さ


3歳頃というのは少しずつ手先の器用さが見られる時期です。
3~4歳は保育園の年少さんということもあり、いろんな作業が始まりますね。

3歳頃にはお箸の使用だけでなく、
はさみを使ったり洋服のボタンをはめようとしたりといった指先を使う作業が始まってくる時期です。

しかしながら、これらが上手くできるかというとまだまだ未熟さがみられます。

3歳というのはいろんなことに挑戦しようとする姿勢が見られる時期であり、その不完全さや不器用さを見守り存分に経験させてあげる時期なのです。
 
 
 

お箸を使えるようになるために

お箸の練習に唯一正しい方法というのはありません。
例えばエジソン箸のような箸の持ち方をサポートするような道具が合う子もいますし好まない子もいます。
大事なのはその子その子にあった方法を見つけることです。

一方で、お箸を使うことがその子の発達的にまだ難しいのに無理強いすることは好ましくないでしょう。

どんなことでも、できることとできないことのちょうど中間ぐらいの難易度の物事に取り組むのが有意義です。

お箸を使うことが難しすぎるなら、それより簡単だけどその子がまだできないことにチャレンジしてみるといいかもしれません。

その子はスプーンをうまく使えているでしょうか?
途中で手づかみ食べになってしまうのなら、お箸の練習より先にスプーンで食事を完食することを目標にしてみてもいいかもしれません。

お箸以前に、道具を使って物をつかむ習慣があるでしょうか?
トングで物をつかむ、スコップで土を掘る、洗面器でお湯をすくう。
自分の手で直接やるのではなく、道具を器用に使って何かをする。
そういった遊びは大切です。

そして子供がお箸を使うときは、たくさん褒めてあげましょう。
最初は途中まででもいいです。一口二口からはじめて、スプーンに切り替えてもいいでしょう。
お箸を使うことが楽しいことになる習慣作りをしていきます。
 
 
 

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