スプーンは何歳から?
子供がスプーンを使えるのは何歳くらいからなのでしょう?
どんな食材をすくうか、
どこまで完璧を求めるかにもよりますが、
おおむね1歳頃からスプーンは使えはじめ、2歳頃には一人で食べることができるに至ります。
多少こぼしはあるかもしれませんが。
食事のこぼしについては以下をご参照。
スプーンと器用さの発達
子供の発達に関する検査・指導法であるS-M社会生活能力検査やポーテージ早期教育プログラムなどを参考にすると、
子供がスプーンを使い始める時期としては1歳前後がひとつの目安であることがわかります。
そしてこぼしたりテーブルや手を汚したりいろんな食事の経験を積みながら、2歳前後にはスプーンを使っての食事がかたちになっていきます。
ちなみに離乳食は1歳半頃に完了するのが一般的です。
このように、スプーンの使用開始は離乳食時期と重なる部分もあります。
子供がスプーンを使うとき
子育ての中でも食育は重要な育児の1つですね。
子供は離乳食によって食べる練習をするわけですが、並行してスプーンなどにより、自分で食べる練習も行なっていきます。
親からすると、せっかく用意した食事をこぼされるのはなかなかきついものです。
後片付けもしないといけないですし。
しかしながら、
子供はこぼしたり汚したりしながら、どのくらいの力加減で食物をすくえばいいかを学んでいきます。
この経験を提供するために親が踏ん張れるかどうかが、ある意味で子育てのポイントなのかもしれません。
また、スプーンですくう量は、初めは少なめにしておくといいでしょう。
いきなり大量の食事が器にあると、すくってもすくっても終わらず子供は達成感を得ることができません。
一口でもいいので、子供がすくえる量にとどめます。
自分でスプーンですくって食べて、器の中の食べ物がなくなり、親から「上手に食べたね。全部食べてすごいね」と褒めてもらえる。
この達成感と嬉しい経験が大切です。
こういったポジティブな経験の積み重ねが、子供のチャレンジ精神や、残さず食べる習慣を作っていきます。
おわりに
子供の発達には個人差がありますから、あくまで目安として捉えてもらえれば幸いです。
実生活ではその子自身のペースを大切にしてあげましょう。
ちなみに1〜2歳頃は、ある程度利き手が決まってくることもありますが、そうでない子もいます。
そのへんは柔軟に見守ってあげてよいかと思います。
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参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧