みかんの皮をむけるのは何歳から?
子供は何歳くらいになると自分でみかんの皮をむくことができるのでしょうか。
個人差はありますが、
子供が自分でみかんの皮をむくことができるのは1歳後半~2歳以降と考えられます。
解説
みかんの皮をむける年齢
子供の発達を見る検査に、津守式乳幼児精神発達質問紙というものがあります。
子供の発達を全体的に見ることができる問診形式の検査です。
これによるとみかんなど果物の皮をむいて食べる行為は1歳9か月頃から始まると考えられています。
みかんの皮むきから見る子供の手先の発達
子供が自分でみかんの皮をむけるかどうかは、みかんの大きさや皮の固さ、その子が普段から皮をむくことに慣れているか否かにもよるでしょう。
しかしながら、2歳前後という時期はお菓子の包み紙を開けたりといった指先の器用さが見られる時期でもあります。
みかんの皮をむくには一方の手でみかんを支え、他方の手で皮をつまんで引っ張る必要があります。
つまり指先で皮をひっぱるつまむ能力や、右手と左手がそれぞれ別の動きをする分離とバランス感覚が必要です。
こういった上肢の動きを獲得することでみかんの皮をむくことができます。
最初にみかんの皮に裂け目を入れる動作が難しいかもしれません。
しかし適宜手伝いながらみかんの皮をむくことは手先の運動として良い刺激になるでしょう。
1~2歳頃の上肢機能の発達
1~2歳頃は、積み木を積んだり細かい物をつまんだり、指先の細かな活動が芽生える時期です。
0~1歳頃はどちらかというと物を「つかむ」ことが多かったですが、1~2歳頃になると徐々に指先を使った動きが増えていきます。
物をつまむには親指と人差し指が向かい合うように動く必要があります。
このように(1~2歳頃はまだまだ稚拙ですが)5本の指それぞれの分離した動きが芽生えていきます。
また積み木を積むことに象徴されるように、目的的な動作を慎重に行うことも芽生えていきます。