みかんを薄皮ごと食べさせていいのは何歳から?
子供にみかんを薄皮ごと与えていいのは何歳頃からなのでしょうか。
子供の成長には個人差がありますし、みかん大きさ・薄皮の厚さも様々なので最終的にはその子・その状況での判断が必要です。
以上を前提に目安としては、
みかんを薄皮ごと食べてもいい時期は2~3歳以降と考えられます。
解説
離乳食と子供の発達
一般に離乳食は1歳半頃に完了するとされています。
大人と同じ食べ物を同じようにすぐ食べられるわけではありませんが、離乳食が完了することで食べることの基礎的な能力が備わっていきます。
食べることに関わる能力は様々ですが、例えば食べ物を前歯で噛みちぎる力や奥歯で物を咀嚼する力は、薄皮のついたみかんなど比較的食べ応えのある食材を食べる際は必要でしょう。
前歯で食べ物を噛みちぎる力は離乳食の段階でも比較的後半に獲得されます。
咀嚼能力の発達
物を噛むこと、つまり咀嚼には舌や顎の多様な動きが必要となります。
こういった舌や顎の動きは離乳食期に徐々に獲得されています。
加えて、物を噛むにはやはり奥歯、つまり臼歯の存在が必要です。
臼歯が物を噛むことを営むようになるのは一般に1歳8カ月以降と言われています。
さらに、臼歯が生えそろうのは2歳6カ月~3歳6カ月頃とされてます。
まとめ
以上のように、薄皮のついたみかんは食べ応えのある食材ですから離乳食期にあたる1歳半以前は与えないほうがいいでしょう。
食べることの基礎が整い、奥歯で物を噛むことが成長しはじめた2~3歳頃からなら段階的に薄皮のついたみかんにチャレンジしてもいいかもしれません。
しかしながら冒頭のように子供の成長には個人差がありますから、皮の厚さや量を考慮して特に最初は慎重に行いましょう。
参考資料
『授乳・離乳の支援ガイド(2007)』(厚生労働省)2020年7月25日検索
『小児の脆弱性の要因』(環境省)2018年4月30日検索
『1歳半児の咀嚼力と養育者の児への食事提供の実態』(厚生労働統計協会)2018年5月6日検索
『歯・口の健康づくりの理論と基礎知識』(文部科学省)2018年8月7日検索
『歯の健康』(厚生労働省)2018年1月6日検索
『幼児の咀嚼機能発達支援を通した口腔機能発達をめざす 食育プログラムの効果』(日本食育学会)2018年10月25日検索