カ行の構音訓練

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【構音訓練】「か」の音を聞き取る練習|子供の発音の指導方法

公開日:2023年7月30日

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「か」の音を聞き取る練習

 前回のステップで「特定の音でしっかり反応する」習慣を形成できたら、実際に「か」の音を使った指導に入ります。

 練習対象の音である「か」の音が聞こえたら、特定の反応をしてもらう学習・遊びを行います。

 
 
 

解説

意義・意図

 「か」の音が聞こえたら特定の動作・遊びを行うことを通して「か」の音に意識を向ける習慣を作っていきます。

 前回のステップで特定の音を聞くことに集中する姿勢は養えたと思います。

 このステップでは子供が普段は言えない「か」の音を用いるため、前のステップよりは子供にとって若干とらえにくい課題となります。

 しかし基本は前のステップと同じであるため、少しずつ楽しみながら取り組んでいきます。

 
 

方法・内容

「か」音が聞こえたら手を挙げて

 「か」「い」などいろいろな単音を指導者が言います。
 子供には「か」の音が聞こえたら手を挙げてもらいます。

 例えば「かみ(紙)」が「たみ」になるなど、

 「か」が「た」になっている場合は「か」と「た」の弁別が難しいでしょう。
 「か」と「い」など明らかに違う音の弁別に慣れてから、普段誤っている音は取り入れていきます。

 

「か」の音で線結びやパズル

 反復作業が必要な教材で「か」の音の聞き取りを行います。

 「か」の音が聞こえたら線結びのプリントの線を1本結ぶ、パズルのピースを1つ組み立てるなどです。 

 この他にもレゴブロックを1つ組み立てる、ビー玉をコップに1つ入れるなど応用がききます。

 

「か」の音が聞こえたらジャンプ

 「か」の音が聞こえたら前にジャンプします。
 複数回行い、ゴールに着いたらクリアーです。

 ケンケンパのように床に丸印やフラフープを準備しておくと跳ぶこともよりおもしろいでしょう。

 
 
 

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参考資料

湧井豊『構音障害の指導技法-音の出し方とそのプログラム-』学苑社、1992年

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