その他の食べ物の対象年齢

堅あげポテトは何歳から食べさせていいのか?|子供の食育と発達

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堅あげポテトはいつから?何歳から?

 堅あげポテトを子供に食べさせる場合は4歳以降が目安となります。

 その堅さや形状から(個人差はあるでしょうが)4歳前後くらいからなら咀嚼が可能でしょう。

 ただし堅あげポテトに限らずポテトチップスは塩分・油分を含むので、食べ過ぎに注意し食べ過ぎないようにしましょう。

 
 
 

解説

堅あげポテトの対象年齢

 堅あげポテトを製造するカルビー(calbee)のホームページを参考にすると、堅あげポテトは4歳以上がおすすめの年齢として記載されています。

 ちなみに同じカルビー商品である「Calbeeポテトチップス」や「ピザポテト」の年齢設定は3歳以降となっています。
 堅あげポテトが他のポテトチップスよりも文字通り堅さがあり、対象年齢が上に設定されていることがわかります。

 
 

子供の咀嚼能力の発達

 子供は生後5,6か月頃から離乳食が始まり、個人差はありますが1歳後半頃に離乳が完了します。

 ここで言う離乳の完了とは完全に母乳を飲まないことではなく、1日に必要な栄養の大部分を食事から摂れることを指します。

 さらに3歳前後には臼歯が生えそろい始めます。
 当然ながら物を噛むためには奥歯、つまり臼歯が必要です。
 食べ物の硬さは千差万別ですから、子供は様々な食物・食材を経験する中で咀嚼能力を上達させていきます。

 4歳という時期はこういった発達過程の途中です。
 また保育園や幼稚園では年少さんの時期に相当します。

 給食などを通して様々な食べ物を経験する一方で、生活の中でお菓子に触れる機会も家庭によっては出てくるでしょう。

 堅あげポテトは先述の通り堅さが特徴のポテトチップスとなっています。

 ポテトチップスはその薄さから、ある程度の力で「パリッ」と噛むことができるでしょう。
 しかし噛んだポテトチップスは破片となって口の中に散らばります。
 この散らばった破片を舌を使って再び奥歯の上に乗せ、噛むことを繰り返す必要があります。

 噛む、口の中に広がる、それらを集める、再び噛む。
 このようにして人は飲み込みやすい大きさになるまで咀嚼します。
 専門的にはこのような過程を「食塊形成(しょっかいけいせい)」と言います。

 特に堅あげポテトのような堅めのポテトチップスを食べる際の難しさは、最初の一口の堅さだけでなく噛んだ後にそれらが鋭利になってしまう点です。
 このためより、より繊細な舌と口の動きで食塊形成をする必要があります。

 以上より、子供に堅あげポテトを食べさせる場合は最初の一口を噛めるかどうかだけでなく、口の中でうまく噛んだ物を転がせるかもポイントになるでしょう。

 
 
 

1日の塩分摂取量の目安

 
 
 

参考資料

『カルビー商品は何才頃から食べられますか?』(Calbee)2022年10月12日検索

『子供のカロリーなど』(厚生労働省)2018年1月11日検索

『授乳・離乳の支援ガイド(2019)』(厚生労働省)2020年2月25日検索

『1歳半児の咀嚼力と養育者の児への食事提供の実態』厚生労働統計協会)2018年5月6日検索

『歯・口の健康づくりの理論と基礎知識』(文部科学省)2018年8月7日検索

『歯の健康』(厚生労働省)2018年1月6日検索

『幼児の咀嚼機能発達支援を通した口腔機能発達をめざす 食育プログラムの効果』(日本食育学会)2018年10月25日検索

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