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特異数に着目した九九の指導方法
九九に限らずですが、学習の指導はその子の特性に合わせたものが有意義です。
- 音韻の苦手さがある場合
- ワーキングメモリの苦手さがある場合
- 注意・集中の苦手さがある場合
- 5の段が得意でない場合
例えば上記のような苦手さがある場合は、それぞれ異なった指導方法を行うことが有意義です。
解説
九九の大切さ
言わずもがな、九九は算数において基礎となる力の1つです。
スムーズに九九ができることは、スムーズな計算につながるでしょう。
九九は2年生から習い始めますが、2年生の頃に間違って九九を覚えてしまうと、3年生でも誤ってしまうリスクがあります。
また、前半の九九を間違って覚えると後半の九九も間違う可能性が高くなります。(例えば「4×7」を間違って覚えると、「7×4」も間違う可能性が高い)
このため九九は丁寧に学習してくことが大切です。
子供の特性に合わせた指導
九九が苦手な場合、その子がどういった背景で九九が苦手なのかを見出してあげる必要があります。
例えば音韻の苦手さがある場合、九九を唱えて覚えるという学習方法では苦戦する子もいるかもしれません。
あるいはワーキングメモリの苦手さがある場合、「式を言う」「答えを言う」「次の段に移る」といった頭の中での処理に負荷が大きいかもしれません。
注意・集中の苦手さがある場合、集中できず練習量が通常の環境では不足するかもしれません。
5の段が得意でない場合、そもそも基礎となる数概念がまだ不十分かもしれません。
それぞれの背景を以下で見ていきます。
子供の特性に合わせた指導方法
音韻の苦手さがある場合
ワーキングメモリの苦手さがある場合
注意・集中の苦手さがある場合
5の段が得意でない場合
参考資料
『九九学習で誤答率の高い九九の要因と特異数』(一般社団法人 日本LD学会)2021年12月16日閲覧
『算数障害を有する児童に対する九九の自動化のための学習支援』(上越教育大学)2021年12月16日閲覧
『通常の学級に在籍する児童への特別支援学校のセンター的機能を通したわり算指導に関する一考察』(一般社団法人 日本LD学会)2021年12月16日閲覧