はじめに
子供と大人では、救急車を呼ぶべきか判断する際のポイントが微妙に異なります。
子供と大人では体のつくりも異なりますし、
大人のほうがより自覚症状を言語化できるからでしょう。
以下、救急車を呼ぶべきか迷った際のポイントをまとめます。
救急車を呼ぶかどうかの判断のポイント
内閣府大臣官房政府広報室が運営する「政府広報オンライン」によると、以下のような症状の場合、救急車を呼んでもいいでしょう。
- 顔半分が動きにくい。
あるいは痺れる。 - ニッコリ笑うと口や顔の片方が歪む
- 呂律がまわりにくく、うまく話せない
- 見える範囲が狭くなる
- 突然周りが二重に見える
- 顔色が明らかに悪い
- 突然の激しい頭痛
- 突然の高熱
- 支えなしでは立てないくらい急にふらつく
- 胸や背中の突然の激痛
- 急な息切れや呼吸困難
- 胸の中央が締め付けられる、あるいは圧迫されるような痛み。それが2~3分続く
- 痛みの場所が移動する
- 突然の激しい腹痛(それが持続する場合も注意)
- 吐血
- 血が混じった便が出る。あるいは真っ黒な便
- 四肢の突然の痺れ
- 突然、片方の腕や足に力が入らなくなる
- 意識がない(返事がない)・おかしい・もうろうとしている
- 痙攣が止まらない
- 痙攣が止まっても意識がない
- 大量の出血を伴う怪我
- 広範囲のやけど
- 冷や汗を伴うような強い吐き気
- 物を喉に詰まらせ、呼吸が苦しい・意識がない
- 強い衝撃の交通事故
- 水に溺れている
- 高い所から落ちた
救急車を呼ぶか迷うときに具体的にできること
冒頭の症状に該当してもしなくても、本当に救急車を呼ぶべきか呼ばないべきか判断に迷ることもあるかもしれません。
そういったときはウェブサービスを利用するのも1つの方法でしょう。
などがあります。(省庁のウェブページへの外部リンクです。)
おわりに(大人の急病の特徴)
子供と大人の緊急時の症状の見方は共通するものがありますが、やはり異なる点もあります。
大人の場合は脳血管障害のリスクをより視野に入れることが大切です。
つまり脳卒中など脳血管に伴う症状ですね。
顔の片方が痺れるといった症状はまさにそれに該当するでしょう。
また胸痛などの症状も、子供よりも大人のほうがより注意する必要がありそうです。
補足記事
参考資料
『もしものときの救急車の利用法』(政府広報オンライン)2020年7月9日検索
『子供の救急対応マニュアル』(医療ネットみえ)2020年7月9日検索
『子供の急病対応』(広域災害救急医療情報システム)2020年7月9日検索