公的機関の医療情報を参考に、子供の病気や怪我について家庭でできることや対応方法をまとめます。
子供が吐いたときの判断基準
家で様子を見る場合
以下のような場合は
家で様子を見ながら、必要があれば病院の診察時間に合わせて診察を受けましょう。
- 吐いたが、食欲はあり機嫌も良い
- 吐き気が止まった後は水分も飲めている
- 吐いたが全身状態は良い(下痢や発熱などがない)
すぐに病院に行ったほうがいい場合
以下のような場合は
すぐに病院に連れて行ったり電話相談をしたりして専門家の判断を仰ぎましょう。
- 続けて何度も吐く
- 吐しゃ物に血液や胆汁(緑色)が混じっている
- ひきつけを起こしている
- 意識がぼんやりしている
- 強い腹痛や頭痛を伴っている
- 発熱を伴う
- キーッというような激しい泣き方をする
- おしっこが長時間(8時間以上)出ていない
- 便に血液が混じっている
症状の見方やポイント
嘔吐の原因は様々です。
特に赤ちゃんの場合は胃の入り口がまだ未熟であるため吐きやすい傾向があります。
嘔吐した際は
急に吐いたのかそれとも咳をした後に吐いたのか、
吐いた物はどんな物か、
何回吐いたのか
などを把握しておきます。
また、
熱、腹痛、頭痛、お腹の張り、機嫌、食欲の有無、下痢の有無なども観察しておきます。
家での対応方法
吐いた物が気管に入らないようにするため、
横向きにして寝かせます。
うがいができるようなら、
吐いた後にうがいをして口を清潔に保ちます。
吐き気が止まったら
水・お茶・イオン飲料などをスプーンで少量ずつ、
5~10分おきに4~5回飲ませてみます。
それで吐かないようであれば朝まで様子を見てみましょう。
水分摂取の際に牛乳や炭酸飲料、柑橘系のジュースは嘔吐を促してしまう場合があるので避けます。
おわりに
電解質(ナトリウムやカリウムなど)や水分の補給がしやすいスポーツドリンクやイオン飲料。
スポーツドリンクではポカリスウェットやアクエリアスが有名ですね。
一方イオン飲料では近年はOS-1などをよく店頭で見かけます。
スポーツドリンクとイオン飲料は似ている部分もありますが、スポーツドリンクのほうが糖分が多く含まれている傾向があります。
また想定された用途の違いからも、
体調不良の際の水分摂取はできればイオン飲料のほうがいいでしょう。
補足記事
参考資料
『もしものときの救急車の利用法』(政府広報オンライン)2020年7月9日検索
『子供の救急対応マニュアル』(医療ネットみえ)2020年7月9日検索
『子供の急病対応』(広域災害救急医療情報システム)2020年7月9日検索