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はじめに
大雨・大雪・地震など、
災害時に備えて障害を持つお子さんの特性や情報をまとめておくことは大切です。
災害時は家族が離れ離れになることも考えられます。
子供の場合は周囲に
第三者しかいないような状況を想定した防災
も必要です。
障害を持つお子さんの防災に関しては、国立国際医療研究センターの資料などをはじめマニュアルは豊富ですが、量がなかなか多いです。
今回は要点をピックアップして
災害時に備えた障害児の情報のまとめ方を考えます。
災害時に備えた障害児の情報のまとめ方
緊急連絡先
やはり災害時は家族の再会が最も望まれるところです。
子供の氏名や年齢、住所、
親の氏名や連絡先や
家族が緊急時に集合する場所など
家族が再会するための手掛かりをまとめます。
最も伝えたいこと
緊急連絡先の次は最も伝えたいことを書いていいのではないでしょうか。
形式にとらわれず、親が一番伝えたい子供のことを書くことが、やはり一番の情報になるのではないでしょうか。
実際の内容としては障害の特性などを中心に書くと具体的な支援につながるでしょう。
「自閉症に伴い言葉が出ません」
「発達障害により場面の変化に対応しにくいです」
などなどです。
医療情報
障害に関する診断や内服薬、発作やアレルギーの有無など医療に関する情報をまとめます。
特に災害時は病気や怪我などの可能性も考えられるので、必須の情報になるでしょう。
母子手帳やお薬手帳も参考にすると効率がいいでしょう。
ADL(日常生活動作)の情報
「ADL」とは「日常生活動作」のことで、文字通り日常生活に関わる情報です。
例えばオムツが外れているかどうか。
歯磨きなどは自分でできるかどうか。
着替えは自分でできるのかどうかなどです。
障害により発達に遅れがある場合、年齢や外見ではADLの習熟度が判断しにくいので大切な情報になります。
教育・福祉の関する情報
通っている保育園や学校、療育施設や放課後等デイサービスなどを電話番号などと一緒に記載します。
家族の連絡先だけでなく、普段利用している施設もわかれば身元の判明がさらにスムーズになるでしょう。
そのほか生活に関すること
そのほか気になることや書いておきたいことを補足的に書き加えていきます。
ここの内容はその子やその家庭によって様々でしょう。
例えば災害に伴う待機時の過ごし方などがあるでしょう。
「○○の本が好きです」
「絵を描いていると落ち着て過ごせます」
などなど。
災害時は電気やインターネットが使えない状況での過ごし方を考えておく必要があります。
おわりに(防災道具のまとめ方)
以上のような内容を100円ショップで買った小さいノートなどにまとめておきます。
このノートに加えて
子供が電気がなくても遊べるおもちゃ、
普段使っている物や衣類、
重すぎない程度の水分や食料
などを子供用のリュックなどにまとめておくといいでしょう。
補足記事
参考資料
『障害を抱え特別な支援が必要な子どもと、その家族のための緊急時対応準備マニュアル』(国立国際医療研究センター)2020年7月11日検索