公的機関の医療情報を参考に、子供の病気や怪我について家庭でできることや対応方法をまとめます。
【目次】 [close]
子供の痙攣への対応
家で様子を見る場合
例えば夜間など病院が開いていない場合、
以下のような状況であれば一旦は安静にして翌日に診察を受けるようにします。
- 痙攣が1回だけであり、時間も数分以内
- 目を開けて周囲の呼びかけに反応できる。
泣いたりできる。
すぐに病院に行ったほうがいい場合
以下のような場合は
すぐに病院に連れていきます。
- 10分以上おさまらない
- 一旦止まっても繰り返す
- 意識が15分以上回復しない
- 激しい嘔吐を伴う
- 手足に麻痺が残る
- 起きたときにいつもと様子が違う
- 初めての痙攣であり、時間も比較的長い
症状の見方やポイント
痙攣とは急に体がビクビクなる症状のことです。
ビクビクする範囲は体の一部である場合も全身である場合もあります。
体がビクビクする他に、
意識がなくなったり、
目が突っ張ったり白目になったりします。
そのため呼びかけに反応がないときもあります。
痙攣は発熱に伴う熱性痙攣と、熱がなくても起こる無熱性の痙攣があります。
家での対応方法
痙攣は状況が状況なだけに親も非常に心配してしまう症状の1つです。
子供が痙攣を起こした際はまずは周囲の大人が冷静になることが大切です。
そして子供を静かに寝かせ、
呼吸が楽なように衣服を緩めます。
心配だからといって抱きかかえたりゆすったりしてはいけません。
まずは安静に、顔を横に向けて寝かせます。
痙攣を起こすと嘔吐を伴うことがあります。
嘔吐による窒息を防止するために顔を横向きにしておきます。
痙攣を起こしたときは、すぐには飲み物や薬を口から与えないようにします。
おわりに(痙攣後に眠ってしまったら)
痙攣後に子供が眠ってしまうと親としては非常に心配であり心細いです。
しかしながら、
痙攣を起こすと人間の脳は異常に興奮した状態です。
痙攣が終わったあとは脳が休んだ状態になります。
そのため痙攣のあとに眠ってしまうのはある程度自然なことではあります。
ただし長時間目覚めない場合は受診しましょう。
症状によってすぐか翌日かの差はありますが、
基本的には痙攣(特に初めての痙攣)は一度診察をするほうが無難です。
補足記事
参考資料
『もしものときの救急車の利用法』(政府広報オンライン)2020年7月9日検索
『子供の救急対応マニュアル』(医療ネットみえ)2020年7月9日検索
『子供の急病対応』(広域災害救急医療情報システム)2020年7月9日検索