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【目次】 [close]
モンテッソーリ教育の人的環境5つの要点
- 子供を信頼し経緯を払う
- 消極的にふるまう
- 子供への教示・介入は限定的にする
- 物理環境を整える
- 魅力的である
モンテッソーリ教育では「人的環境」と「物理的環境」の2つの側面を重要視します。
このうち人的環境とは端的に言うと教師の子供への対応の仕方であり、主に上記のような5つの要点が考えられます。
以下でそれぞれ見ていきます。
解説
子供を信頼し経緯を払う
子供は環境と総合交渉しながら発達していくというのがモンテッソーリ教育の考えの1つになります。
このため子供を信じ、子供を尊重することが教師の資質として重要視されています。
消極的にふるまう
モンテッソーリ教育における教師の在り方として、この「消極的」というワードは非常に特徴的かと思います。
モンテッソーリ教育ではポジティブな意味で「消極的」という表現を使っています。
つまり、子供の自律的活動を尊重するというスタンスが、モンテッソーリ教育における「消極的態度」です。
モンテッソーリ教育では子供は教師の言葉(指示)によってではなく、環境との交渉によって自ら発達すると考えます。
子供への教示・介入は限定的にする
上記のように教師が消極的であるためには、子供への教示・介入を精査することが必要です。
物理環境を整える
環境設定に力を入れるのはモンテッソーリ教育の特徴の1つです。
このため、物理的環境を整えることも教師の重要な仕事の1つとされています。
魅力的である
抽象的ではありますが、教師が子供にとって魅力的であるよう努めることもモンテッソーリ教育の要点の1つです。
具体的には、明るさ・威厳・物静かさ・清潔さ・動作の美しさと優雅さが挙げられます。
全体の解説
参考資料
『実行機能の初期発達,脳内機構およびその支援』(心理学評論刊行会)2021年11月6日検索
『子どものための物理的環境とは何か モンテッソーリ教育の場合』(人間環境学研究会)2022年6月25日検索
『日本モンテッソーリ教育綜合研究所』2022年6月25日検索
『モンテッソーリ教育から学ぶこと』(安全工学会)2022年6月25日検索