少し買い物に行けば、子供用のおもちゃが溢れています。
塾や習い事のチラシが家のポストに入っていることも多いでしょう。
子育てってお金がかかる。そう思うかもしれません。
けれど、お金をかけなくてもできる子育てがあります。
保育園・幼稚園、あるいは小学校低学年くらいまでのお子さんの子育てについて考えます。
ままごと遊びは子供の想像力を育てる大切な遊びです。
何かを何かに見立てるというのは大切です。
ぬいぐるみにままごとのおにぎりを食べさせてあげる。
ぬいぐるみを「本当に生きている生き物」と想像し、
おもちゃのおにぎりを「本物の食べ物」と想像するわけです。
そして実際には食べていなくても、「ぬいぐるみがおにぎりを食べているシーン」を想像するわけです。
その一方で、例えば丸めたタオルをぬいぐるみに、三角の積み木をおにぎりに見立てたとします。
こっちのほうが高度な想像力が必要ですね。
子供と遊ぶのに、必ずしも実物そっくりなおもちゃは必要ないのです。
むしろ、そっくりじゃないものを見立てて遊ぶ力が大切なのです。
おもちゃを買わなくても、家にある物を工夫すればそれで十分なのかもしれません。
小さい頃の子供はすぐにおもちゃをなくしたり壊したりするものです。
そういう過程の中で、物の扱いを学んでいきます。
野球ボールと卵はどちらも丸くて似ています。
でも私達は見ただけでそれぞれに合った力加減で持つことができます。
例えばテーブルに卵があって、
私達はどのくらい体勢を変えてどのくらい腕を伸ばしてどのくらいの力加減で持てばいいか、言葉で説明しなくても「なんとなく」わかります。
私達は、経験の中でいろいろな言葉にできない感覚を学びます。
それは自分の体を知り、世の中の物を知るということです。
子供達はその経験を積む途中なのです。
壊したらいけない高級なおもちゃ
汚したら困るブランドの子供服。
そいういう物よりは、
好きに扱っていい簡単な手作りのおもちゃ
自由に走り回っていいお下がりの洋服
のほうが子供の成長には貢献するでしょう。
教育に関する研究によると、
親が子供の勉強を見てあげる家庭は子供の成績が良いそうです。
当たり前と言えば当たり前ですが。
塾に行かせたりすることも否定はしませんが、
子供は大好きなお母さん・お父さんが隣で褒めたり教えたりしてくれる環境で勉強をするのが一番嬉しいことを示唆していますね。
子供のにとって親とはとても重要な存在です。
親が隣にいて、一緒に遊ぶ。
それが子供にとって一番嬉しく、成長の糧になります。
一緒に遊んだり、一緒に本を読んだり、その中で親が褒めてくれたり笑い合ったりできる。
おもちゃを買い与えるより、子供にとっては嬉しいものです。
子供にとって、「親に愛された」という実感は何よりも財産になります。
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勉強より有効な子供との遊び方~心の道具カリキュラムより~