PT・OT・STが実習で気をつけること
医療分野の国家資格である理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)。
国家試験もさることながら、いずれも資格取得のためには臨床実習をクリアーすることがまず条件となります。
実習で最も気をつけることは
- 遅刻や欠席をしない
- 患者さんに礼儀正しく接する
といったことでしょう。
当たり前と言えば当たり前ですが。
以下、もう少し詳しく。
遅刻や欠席をしない
できれば充実した実習を受けてもらって、合格してほしいと思う実習指導者(バイザー)がほとんどです。
そのため、多少レポートのできが悪くても、知識不足でも、合格させてあげようとバイザーは気を遣ってくれます。
そんな「基本は合格させてあげたいと思っている」実習において、バイザーの配慮だけではどうしようもできないのが学生の遅刻や欠席です。
リハビリの臨床実習は、必要な日数が決まっています。
何日休んだら再実習、何回遅刻したら欠席1回分、これも決まっています。
遅刻や欠席や客観的な数字なので、バイザーも嘘はつけません。
どんなに学生の合格を後押ししたいと思っていても、遅刻や欠席をされたらバイザーはカバーのしようがない。
そういう意味では、寝坊にせよ体調不良にせよ、まずは遅刻や欠席をしないことが重要です。
患者さんに礼儀正しく接する
現場で働くリハビリスタッフと、臨床経験がない学生。
年齢もさることながらやはり経験の差があり、着眼点も異なってきます。
この着眼点の違いと言うか、温度差の違いが実習でのたいへんさにつながります。
「臨床実習学生の『好感がもてる行動』に関する意識調査」という資料によると、
バイザーがどんな学生の言動に好感が持てるかと言うと「患者さんに礼儀正しい」が上位を占めます。
ここでのポイントは、
誰にでも礼儀正しいのに越したことはないですが、スタッフ以上に患者さんに対する礼儀・マナーが重要視されるということです。
そもそも、
リハスタッフにとって実習生を担当するという行為はリスクのある行為です。
業務が増えたり、わざとじゃないのにセクハラやパワハラと思われてトラブルになったり。
そんな実習においてリハスタッフが最も気をつけるのが患者さんと学生間でのトラブルや事故でしょう。
そのため、
バイザーは自分に対してよりも患者さんや自分以外のスタッフに対してまずは礼儀正しくあってほしいと思うものです。
まとめ
バイザーからしてみれば、知識や技術は指導しやすいものです。
一方で、言葉遣いやマナー、生活面や礼儀といったものはなかなか指導しにくいです。
学生と気まずくなるというか、指摘しにくい。
どんな仕事もそうですが、とりあえず礼儀正しい人は重宝されます。
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参考資料
『臨床実習学生の「好感がもてる行動」に関する意識調査』(J-STAGE)2018年6月24日検索