育児・教育コラム

子育てにおいて両親で子供を叱るのはやめたほうがいいという話

公開日:2021年5月13日


 
 

両親で子供を叱るのはやめたほうがいい

よく言われることではありますが、
子供が何か良くないことをしたとき、父母で同時に子供を叱るのは避けたほうがいいでしょう。

お母さんが叱るときは、お父さんが子供の味方になってあげて、

お父さんが叱るときは、お母さんが子供の味方になってあげます。

子供にとって逃げ道を作ってあげること、安心できる場所を作ってあげることは子育てにおいて大切です。

 
 
 

子供にとって安全基地

お母さんとお父さんの両方から叱られると、子供は逃げ道がなくなってしまいます。

たとえその出来事が、父母共に叱るべきと思ったとしても、一方は子供を受け止めてあげる立場になったほうが子供の精神衛生上は好ましいです。

例えば子供が家で騒いでいてテーブルのお皿を割ってしまったとします。
そしてお母さんが「だから気をつけなさいって言ったでしょう」と怒ったとします。

このとき、お母さんと子供の「怒る・怒られる」という関係性にお父さんは加わらないようにしてあげます。

そして時間が経った時に「怪我がなくてよかったね。今度からは気を付けるんだよ」と例えば優しく言葉を添えます。

こうすることで、子供はお皿を割ったという行為は反省しつつ、お父さんに受け入れてもらうことで自尊心を保つことができます。

ここでのポイントは、「お皿を割ったのは偶然だから、君は悪くないしお母さんも怒るべきではない」とお父さんが対立する必要はないということです。

そうではなく、子供をありのままに受け入れてあげるというスタンスが大切です。

こうすることで、子供の「やってはいけないこと」を注意しながらも、その子にとって家庭が受け入れてもらえる安心できる場所にしていきます。

 
 
 

親が一人のときは

状況によっては、片親の家庭であったり、一方が仕事のため子供と二人だけのときがあります。

このようなときも原則は同じで、叱りつつもその子自身を受け入れてあげているということが子供に伝わるようにします。

叱ったあとにきちんとすべきことを伝え、それをやったらちゃんと許して仲直りをする過程まできちんと行います。

お皿を割ったらそれを叱るだけでなく、一緒に片づけることを伝え、一緒に行い、「今度からは気をつけようね」と気づきを与え、「もうお母さん怒ってないよ」と伝えてあげます。

ただし一部、叱られても反省が見えない子もいますので、そういう子にはより言葉かけを工夫していきます。

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