途中から支援クラスになることもある
小学校1年生時点では普通クラスに在籍していても、ある学年から支援クラスを利用するに至るケースは多々あります。
小学校の6年間は、子供の成長も取り巻く環境も学習内容も著しく変化する時期です。
はじめに普通クラス(あるいは支援クラス)だったからとクラスを6年間固定するのではなく、必要に応じて柔軟に特別支援を活用するか否かを検討することは大切なことです。
グレーゾーンの子供達
子供の発達に何らかの遅れがあったり、集団生活面に課題がある場合、就学時に特別支援クラスの利用を検討することになります。
明らかに発達の遅れがある場合は特別支援クラスの利用に迷うことは少ないかもしれません。
一方で、いわゆるグレーゾーンという、支援が必要か否か微妙なラインの発達の遅れの場合は、利用を悩んでしまうものです。
9歳の壁
ある程度集団生活が可能であれば、学業やコミュニケーション面に遅れがあっても1年生はそれなりに普通クラスでも過ごすことができるものです。
しかし学年が上がるにつれて状況は異なっていきます。
俗に「9歳の壁」とも言われますが、小学校3、4年生あたりから学習も人間関係も徐々に複雑になっていきます。
このような中で、普通クラスで学びを積み上げていくことが難しい子供達が出てきます。
勉強や人間関係についていけないということも心配ですが、それと同じくらい、何かを学びできるようになる経験や自信を得る機会を失うことは非常にもったいないことです。
その子の現状を把握し、その子に合った学習環境を提供することは大切なことです。
特別支援クラスから普通クラスへ
反対に、学年が上がるにつれて特別支援クラスから普通クラスに在籍が変わる子もいます。
あるいは特別支援クラスで過ごす時間が減り、だんだん普通クラスで過ごす時間が長くなるパターンです。
普通クラスでもそれなりに過ごすことができている状態に加えて、
クラスで自分だけが特別支援クラスに出入りしていることに本人が違和感を持った場合などです。
子供自身が自分の意思で普通クラスのほうがいいと判断することもあります。
このとき、学習や生活環境が伴っていれば、在籍を変更するのも1つの判断でしょう。
この際も子供の現状把握を親や先生ができていることが重要になります。