社会で円滑に生きていくためには知的機能や身体的能力だけでなく社会性が必要です。
暗黙のルールを知る、空気を読む、人の気持ちを察する etc…
これらはソーシャルスキルと呼ばれます。
ソーシャルスキルトレーニング(SST)はアスペルガー症候群やそのほか発達障害、あるいはコミュニケーションが苦手な人にとって有効です。
【食事の場所】
人と食事に行くことは、単に食べるだけでなくコミュニケーションの場を設けるということです。
仲の良い友人と食事に行くことになったり
意中の異性とデートに行けることになったり
はたまた職場の飲み会で幹事になったり。
食事の場所を決める機会は何かとあります。
食事の場所ってどのように決めたらいいのでしょう?
ただ単に食べたいものを選べばいいのでしょうか?
今日は円滑な人間関係のための、食事の場所の決め方を見ていきます。
【「どこでもいいよ」とは言うけれど・・・】
「何食べたい?」「どこがいい?」
あなたがそう聞くと相手は「なんでもいいよ」「どこでもいいよ」と言うことがあります。
「どこでもいいよ」は「どこでもよくない」んですよね。
「どこでもいいよ」は社交辞令です。
「どこでもいいよ」は、「自分で考えるのは面倒だからあなたが良い場所を考えておいて」くらいの意味です。
補足記事:【SST】社交辞令とは?
【お酒を飲むか飲まないか】
まずお酒を飲むか飲まないかによってお店の選択は変わってきます。
お酒を飲む可能性があるなら当然、お酒がメニューにあるお店を。
お酒を飲むということは車が運転できないということです。
一緒に食事に行く人の交通手段や所要時間をなんとなく想像しておくことが大切です。
お酒を飲むなら、お店は駅の近くが便利です。
お酒を飲まず、車で移動なら駐車場がお店や近くにあるかどうかが重要です。
【状況で判断して】
会社の飲み会はもちろんお酒を飲めるお店を考えないといけないでしょう。
反対に、友人や同僚と「軽くご飯を食べる」ときはあまりお酒を意識したお店は避けるべきです。
「今日(お酒)飲む?」と聞くことが場合によっては相手にプレッシャーになってしまうことがあります。
お酒を飲むような食事だとどうしても時間がかかってしまいます。
軽く食事をするつもりだったのにあなたがお酒を飲む可能性をちらつかせてしまうと、せっかくの気軽さがなくなってしまいます。
【禁煙か喫煙か】
禁煙のお店にするか喫煙のお店にするかも大切です。
誰も喫煙者がいない場合は禁煙のお店を。
妊婦さんや小さい子がいるときも禁煙で。
基本的には禁煙のお店を考えておくのが無難ですね。
会社の部署全体の飲み会などで喫煙者が多数なら、煙草を吸えるお店がいいでしょう。
【価格はほどよく】
食事の価格は「ちょうど良い」設定で。
高すぎず安すぎず。
具体的にいくらかというのはどんなシチュエーションの食事かによります。
東京都と地方だと物価も異なるので具体的には答えられない部分もありますね。
【予約の有無】
予約をしておいたほうが確実にお店に入れるので無難です。
しかし「軽く食事をする」くらいで予約をとると仰々しいのでやめていた方がいいでしょう。
「入れないなら別のとこ行こう」くらいの気軽なテンションで食事をすることだってあるのです。
【当日の状況は考えて】
予約の有無は状況に合わせて対応したほうがよいです。
でも当日お店が開いてるかはきちんと確認しましょう。
別に電話をしなくてもいいのでネットなどでさらっと確認しておきましょう。
【メニューを決めておくか否か】
友人や同僚と気軽に食事に行くくらいなら事前にメニューやコースを決めておく必要はありません。
会社の部署の飲み会や、家族や恋人との記念日の食事などではコースを決めておいた方がいいかもしれません。
コースを決める際は、参加する人の飲酒の有無やアレルギーの有無を考えましょう。
参加者の誰かがアレルギーや極端に嫌いな食材がある場合、その食材がメインのコースは避けましょう。
関連記事:【SST】飲み会で孤立しないために