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長期記憶とは?|簡単にわかりやすく解説

公開日:2022年10月13日


 
 

長期記憶とは?

 長期記憶とは、短期記憶よりも覚えておける時間が長い記憶のことです。

 長期記憶は時間の長さに非常に幅があります。

 10分前に覚えた住所が長期記憶と言える一方で、5年前の旅行の思い出も長期記憶に該当します。

 
 
 

解説

分類や位置づけ

 記憶の分類の仕方はいくつかあります。

 長期記憶は心理学における分類の1つです。
 分類の基準としては、保持時間(覚えておける時間の長さ)が基準となっています。

 心理学における記憶の分類は以下のようになっています。

  • 感覚記憶
  • 短期記憶
  • 長期記憶


 そして短期記憶が1分程度の保持時間のものを指しており、それより長いものが長期記憶となります。

 このため分単位以上の保持時間の記憶が長期記憶と言えます。

 ちなみに、同じく保持時間で記憶を分類する方法として即時記憶・近時記憶・遠隔記憶があります。
 ただしこちらは臨床神経学における分類です。

 このため感覚記憶・短期記憶・長期記憶とは重複する面もありますが、そもそも分野が異なるため混合しての比較・分類は難しいでしょう。

 
 

長期記憶の定義や特徴

 感覚記憶・短期記憶・長期記憶は保持時間の長さで分類されたものです。

 短期記憶が1分程度の保持時間を指すことから、冒頭で述べた通り長期記憶の範囲はかなり広いと言えます。

 長期記憶と似た概念で「エピソード記憶」がありますが、こちらは記憶を「内容」で分類したものなので、そもそも分け方が異なります。

 長期記憶は記憶を時間で分類したものの1つで、エピソード記憶は内容で分類したものの1つです。

 
 

長期記憶の例

 長期記憶の例として比較的短いものは、5分後に思い出した住所や電話番号があるでしょう。

 また長いものであれば、数か月前の旅行の記憶や、数年・数十年前の学生の頃の記憶などが該当するでしょう。

 
 
 

その他の記憶の種類

感覚記憶とは?

 
 

短期記憶とは?

 
 
 

参考資料

『実行機能の初期発達,脳内機構およびその支援』(心理学評論刊行会)2021年11月6日検索

『ワーキングメモリトレーニングと流動性知能』(日本心理学会)2022年8月6日検索

『記憶とその障害』(一般社団法人 日本高次脳機能障害学会)2022年8月15日閲覧

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