心理学

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幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになる? 〜心理学より〜

公開日:2020年2月21日


 
 

笑うから幸せになる?

幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せなのだ。
といった表現は時折聞きますね。

実際のところどうなのでしょう?

心理学的にも、
人の幸福度は笑うなどの行動によってある程度左右されるようです。

以下、これらの根拠を。

 
 
 

微笑みと幸福度

マンハイム大学のフリッツ・ストラックは、微笑みと幸福度の関係を研究しました。

実験参加者を2つのグループに分け、
一方のグループは鉛筆を歯で、他方のグループは鉛筆を唇でくわえて、同じ漫画を読んでもらったそうです。

つまり一方のグループは強制的に笑顔(唇を引き口角が上がる)で、他方のグループは不満顔(唇と尖らせる)で過ごしてもらったというわけです。

実験の結果、
同じ漫画であるにも関わらず、笑顔を作っていたグループのほうが漫画をよりおもしろいと評価したそうです。

このように、まずは笑顔や幸せな振る舞いをすることで、実際にその人の感情に影響が表れることがわかります。

また、別の研究によるとそうやって得た幸せな気持ちは、その振る舞いをやめてからもしばらくは持続するそうです。

 
 
 

幸せを呼び込む振る舞い

振る舞いだけで自分の感じ方や幸福感を変えることができるなら、ぜひとも試したいものです。

心理学者のリチャード・ワイズマンはこういった研究を踏まえ、以下の行動をやってみることをおすすめしています。

その行動とは、
・微笑む
・背筋を伸ばす
・楽しげに振る舞う

です。

ここで言う「微笑む」とは一瞬の笑顔ではなく、15〜30秒ほど続く比較的長い笑顔です。

「楽しげに振る舞う」とは、例えば足取りを軽く、肩を振って歩く。
会話のときに身振りをくわえ、人の話に頷く回数を増やす。
抑揚のある話し方で、ポジティブな言葉(好き・良いなど)を使うように心がけます。

 
 
 

おわりに

要するにハツラツと振る舞うことは、心の健康に良さそうですね。

幸福感や日々の満足度は、何気ない習慣から始まるのかもしれません。

 
 
 

参考資料

-心理学
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