コミュニケーションの対象年齢考察 指さしの発達

赤ちゃんが指さしをできるのはいつから?何歳から?

公開日:2019年8月23日


 
 

赤ちゃんが指さしをできるのは何歳から?

指さしをできるのは何歳頃からでしょう?

例えば子供が何か欲しい物があって、けれどそれに手が届かない。
そんなときに「あれ取って~」という意図の指さし。

あるいは、お母さんと一緒にお散歩をしていて、道中で犬が散歩をしているところを見つける。
「あ、ワンワンだ~」という意図の指さし。

個人差はありますが、
「指さし」はおおむね1歳前後から見られる「非言語的なコミュニケーション」の発達です。

 
 
 

「指さし」とは?

「指さし」とは具体的に何を意味するのでしょう?

一口に指さしと言っても、指さしはその意図によって複数種類あります。

例えば「あれ取って~」という意図の指さしを「要求の指さし」と言ったりします。

また、「あ、ワンワンだ~」というように何かをしてほしいというよりは、
「それに注目してほしい」「共感してほしい」といった意図の「叙述の指さし」もあります。

いずれにせよ、

言葉が少なく会話がまだ難しい小さい子供にとって、指さしという行為は他者とのコミュニケーションの経験を積む非常に重要な行為です。

指さしを通して人と関わりを持つことで、
「もっとコミュニケーションをとりたい」という意欲につながり結果として言葉が増えていきます。

 
 
 

「指さし」と子供の発達

神戸大学の論文や言語検査であるLCスケールなどを参考にすると、

子供の指さしは1歳前くらいから出現し、1歳後半ないし2歳頃におおむね完成します。

これは先述の要求の指さしや叙述の指さし、他にも相手の質問に指さしで答える応答の指さしなど様々な指さしの機能を含みます。

 
 
 

まとめ

指さしをできるのは何歳頃からでしょう?

言葉が少なく会話がまだ難しい小さい子供にとって、指さしという行為は他者とコミュニケーションをとる経験を積む非常に重要な行為です。

指さしはその機能・意図によって様々な種類があります。

「指さし」はおおむね1歳~2歳頃におおむね獲得されると考えられます。

一方で、子供の発達には個人差があります。
ペースも様々で、1つの発達項目の年齢だけでその子の全体を語ることはできないものです。

あくまで参考程度に、その子自身のペースを大切にしてあげましょう。

 
 
 

補足記事

 
 
 

参考資料

『自閉症幼児における応答の指さしと言語獲得』(神戸大学学術成果リポジトリ)2020年7月2日検索

『1歳児における叙述の指さしと他者との共有経験理解との関連』(J-STAGE)2020年7月2日検索

『指さし行動の発達的意義』(J-STAGE)2020年7月2日検索

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