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遊戯聴力検査とは?
遊戯聴力検査とは、聴力検査の方法の1つであり、幼児向けの聴力検査になります。
幼い子供でも検査に興味を持ってもらえるよう、おもちゃなどを使って行います。
英語では「play audiometry」と表記されますが、頭文字を取るような言い方をすることは少ないです。
現場ではおおむね「遊戯聴力検査」や「遊戯聴検」とそのまま言われます。
解説
遊戯聴力検査の種類
遊戯聴力検査はその方法によりいくつかの種類があります。
具体的には以下のようなものがあります。
- Barr法
- ピープショウテスト
- すりかえ検査法
このうち、一般に「遊戯聴力検査」と言うと上記のBarr法を指すことが多いです。
そのため、以下はBarr法について触れていきます。
遊戯聴力検査(Barr法)の内容
遊戯聴力検査も他の多くの聴力検査と同様に防音室(聴力検査室)で実施します。
検査用のヘッドフォンを子供に着けてもらい、まずは明らかに聞こえるであろう音を出します。
音が聞こえたら子供に「積み木を積む」「ビー玉を一方の皿から他方の皿に移す」といった何らかの遊びをしてもらいます。
このように、音が聞こえたら所定の活動をするというルールがしっかり子供に浸透してから実際の検査音を出していきます。
遊戯聴力検査は心理学における「条件付け」を取り入れた検査です。
一般的な聴力検査は音が聞こえたらスイッチを押すという単調なものですが、遊戯聴力検査(Barr法)はこのように子供が飽きないようにおもちゃや遊びを取り入れます。
遊戯聴力検査(Barr法)の対象年齢
遊戯聴力検査(Barr法)の対象年齢は3歳~6歳未満が目安となります。
ピープショウテストについて
参考資料
『乳幼児聴力検査の適応年齢に関する-考察』(日本小児耳鼻咽喉科学会)2021年7月25日検索
『小児聴力検査に要する時間に対する年齢および発達の影響』(一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)2021年7月25日検索
『小児聴力検査』(宮崎県身体障害者相談センター)2021年7月25日検索
『乳幼児聴力検査』(滋賀県立小児保健医療センター)2021年7月25日検索
『新生児の聴力検査』(日本産婦人科医会)2021年7月27日検索
『新生児聴覚スクリーニング検査について』(日本産婦人科医会)2021年7月27日検索
『聴力検査法の基準化に関する測定法部会への答申』(一般社団法人 日本聴覚医学会)2021年7月31日検索