手先の器用さの対象年齢考察

ズボンのベルトを着脱できるのは何歳から?|子供の手先の発達

公開日:2023年8月19日


 
 

ズボンのベルトを着脱できるのはいつから?

 ズボンのベルトの留め金(バックル)をつけたりはずしたりできるのは何歳頃からなのでしょうか。

 個人差の経験の有無にもよりますが、

 ズボンのベルトを扱えるのは4~5歳頃と考えられます。

 
 
 

解説

ベルトを扱える時期

 子供の発達を見る検査に、ポーテージ早期教育プログラムというものがあります。
 子供の発達の目標を年齢別・段階別に見ることができる評価・訓練方法の1つです。

 これによると、ベルトの留め金を扱えるのは4~5歳頃の発達に相当すると考えられます。

 もちろん初めて触る際にできるかどうかということではなく、ベルトを使用する生活習慣がある場合の話と考えていいでしょう。(つまりやり方を教えてもらったり実際に練習をした上でできるかどうかの目安と言えます)

 
 

ベルトの扱いと子供の発達

 幼児期であれば、ズボンはゴム紐が縫われた物がほとんどだと思います。
 一方で、冠婚葬祭など改まったシーンやあるいは家族の意向によってベルトを用いることもあるかもしれません。

 ベルトのバックルは様々なものがありますが、いずれにせよどうせ着用するなら子供が自身でできる経験を積ませてあげるといいでしょう。

 ボタンにせよファスナーにせよベルトにせよ、

 子供の衣服の着脱ははじめは時間がかかるものです。
 しかし時間がかかるからといって焦って親がやっていては、子供の上達する機会を奪ってしまうでしょう。

 またできないことは(やってみる前から)自分でしないで「お母さん(お父さん)やって」とお願いすることが習慣になってしまうかもしれません。

 その子の状況から見てどうしてもできないレベルのことはやってあげていいと思いますが、「練習したらできるであろうこと」はその子のペースでさせてあげることも大切です。

 衣服の着脱は出かける前など時間に追われているシチュエーションが多いので、親が子供を急かしてしまいがちです。

 早めに準備を始める、あるいは早めに準備をできるような見通しを立てる、あるいは出かける際に「急がなきゃ」という感情を共有できる共感力を育む。
 そのような工夫も重要です。

 そのような工夫の中で、子供が子供のペースで自分でやってみることができる環境を整えてあげることは、ささやかですが子供の成長にとって大切なことと言えるでしょう。

 
 
 

参考資料

-手先の器用さの対象年齢考察

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