音韻意識

音素・音節・モーラ(拍)の違いをわかりやすく解説

公開日:2020年4月13日


 
 

音素・音節・モーラの違い

 「音素」とは音の最小単位を表します。
 「音節」は長音(ー)・促音(っ)・撥音(ん)を数えませんが、「モーラ」は数えます。

 例えば「缶(kan)」は「k」「a」「n」と3つの音素で成り立つ言葉です。
 音節は撥音(ん)を含まないので、「缶(kan)」は1音節の言葉と言えます。
 モーラの場合は撥音(ん)も数えるので、「缶(kan)」は2モーラと言えるでしょう。

 以下、詳しく見ていきます。

 
 
 

音素・音節・モーラとは?

音韻論

 言語学のうち、音声についての研究を音韻論や音声言語学と言います。
 端的に言えば、目では見えない音声という言葉を、目に見えるかたちで表記したり分析したりします。

 このような際に、音素・音節・モーラなどといった考え方が必要になってきます。

 音韻論は人間の発音や読み書き能力に深く関っています。

 
 

音素とは?

 音素には複数の学説がありますが、おおむね日本語をローマ字表記した際のアルファベットの1つ1つをイメージするとわかりやすいでしょう。

 つまり「赤」という言葉が「aka」という3つの音素から成るということです。

 「か」という音は日本語的には1つの音のまとまりのように感じますが、構造からみると「k」という子音と「a」という母音が合わさってできた音なのだという考え方です。

 
 

音節(シラブル)とは?

 音節はシラブルとも言われます。
 音節は言語音の区切り方の1つで、母音を中心に区切るのが特徴です。

 例えば「りんご」は「r i n g o」なので、
 音節的には2音節とされます。

※今はわかりやすくローマ字表記で説明しています。厳密には音声言語では専用の音声記号を使うので、表記が若干異なります。

 具体的には、音節は長音(ー)・促音(っ)・撥音(ん)をカウントしません。

 
 

モーラとは?

 日本語の音の区切りの感覚に近いのがモーラです。
 音の時間の長さで区切ります。

 例えば「りんご」は「り・ん・ご」なので、
 音節的には3モーラとされます。

 このため、モーラは長音(ー)・促音(っ)・撥音(ん)を1モーラとしてカウントします。

 ちなみに拗音をカウントしないのは音節もモーラも同様です。

 
 
 

音節とモーラの違いの具体例

 具体的に、言葉を音節とモーラで分けて比べたいと思います。

「くるま」
音節:「く る ま」 3つ
モーラ:「く る ま」 3つ

「おちゃ」
音節:「お ちゃ」 2つ
モーラ:「お ちゃ」 2つ

「りんご」
音節:「りん ご」 2つ
モーラ:「り ん ご」 3つ

「ハート」
音節:「ハー ト」 2つ
モーラ:「ハ ー ト」 3つ

「きって(切手)」
音節:「きっ て」 2つ
モーラ:「き っ て」 3つ

「サッカーせんしゅ」
音節:「サッ カー せん しゅ」 4つ
モーラ:「サ ッ カ ー せ ん しゅ」 7つ

 
 
 

各論

 
 
 

参考資料

『健常児における音韻意識の発達』(J-STAGE)2020年4月1日検索

『子どもの音韻障害と音韻意識』(J-STAGE)2020年4月2日検索

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