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AX-CPT課題とは?
AX-CPT課題とは、実行機能に関する課題の1つです。
CPT-AX課題、CPT課題など微妙に言い方が異なる場合もありますが、おおむね内容は同じです。
CPTとは「Continuous Performance Test」の頭文字を取ったものであり、CPT課題は「持続的遂行課題」といった訳になります。
解説
AX-CPT課題の内容
AX-CPT課題は特定の組み合わせで呈示された場合のみ刺激に反応するという内容です。
AX-CPT課題では、画面上にまず「A」か「B」が呈示されます。
その後に「X」か「Y」が呈示されます。
つまり被験者は「A→X」「A→Y」「B→X」「B→Y」という4つのパターンを経験することになります。
そして被験者は「A→X」パターンのみ右のボタン、それ以外は左のボタンを押すようにします。
このような手続きの中で、被験者の押すボタンの正確性を見てきます。
ちなみにアルファベットではなく数字を使って行う場合もあります。
その場合も流れは同じです。
AX-CPT課題の意図
AX-CPT課題は「A」が呈示されたら次に「X」がくるか「Y」がくるか警戒しないといけませんが、「B」が来たら次がなんであっても押すボタンは確定します。
つまり自分がどのくらい注意力を使わないといけないかある程度予測ができます。
これがAX-CPT課題の重要な意図です。
AX-CPT課題はその人の予測を踏まえたコントロールの力を見ます。
予測的制御と反応的制御
AX-CPT課題は実行機能の予測的制御と反応的制御に着目した課題です。
実行機能は単一の機能ではなくいくつかの側面、下位概念で構成されているという考えが主流です。
しかしながら、その下位概念が具体的にどのようなものかは諸説あります。
そして時間に着目した実行機能のとらえ方がこの予測的制御と反応的制御です。
AX-CPT課題では、「B」が出れば無条件で押すボタンが決まりますが、「A」の場合は逆に注意を向け続けなければいけません。
当然この予想ができると「B」が出た場合の処理が楽になります。
これが予測的制御です。
逆に「A」のあとの「X」および「Y」は予測ができないため反応的制御が必要になります。
AX-CPT課題の示唆
AX-CPT課題では大人と子供で反応や処理過程が異なることがわかっています。
これは他の研究でもよく言われる、幼い頃は実行機能が比較的単一の側面で処理されていることを示唆しています。
以下、AX-CPT課題における大人と子供の違いを見ていきます。
成人と小児での違い
参考資料
『実行機能の初期発達,脳内機構およびその支援』(心理学評論刊行会)2021年11月6日検索



