人と会話をするときに、相手の言ったことを繰り返すとコミュニケーションがうまくいくことがあります。
なぜでしょう?
話が相手に届いているという手ごたえ感
A「昨日ね、すごくおどろいたことがあったの」
B「すごくおどろいたことがあったんだね」
A「そうそう。昨日買い物してたら鈴木さんとばったり会ってね」
B「鈴木さんとばったり会って?」
A「そしたらね・・・
相手の言ったことを部分的に繰り返しながら相槌を打っています。
オウム返しですね。
人は他人に自分の話を聞いてほしいものです。
オウム返しの相槌は、自分の話が相手に届いているという手ごたえを感じることができます。
だから人はオウム返しの相槌をしてもらえると心地よく、自分の話したいことを話せたと満足します。
同じ語彙
人は誰かに共感してもらいたいものです。
だから人は他人に自分との共通点や似ているところがあると嬉しくなります。
言葉もそうです。
自分と同じ考え、同じ口調、同じ語彙だと共感でき嬉しくなりますし話しやすいです。
オウム返しの相槌をすることで、自然と互いの語彙が一致します。
そのため相手は心地よく話すことができます。
そっくりそのまま繰り返さない
オウム返しの相槌をするときは、そっくりそのまま繰り返さないように注意します。
全部を真似すると不自然になります。
ただそっくりそのまま繰り返すだけなら、話の内容や文脈を理解していなくてもできてしまいます。
話す側も、それがわかるのです。
話聞いた上で繰り返しの相槌をします。
適度に相手の言葉を繰り返しながら相槌を打つ
人は他人に自分の話しを聞いてもらいたいものです。
それは時として「ただ聞いて欲しいだけ」のときがあります。
アドバイスや意見を求めているのではなく、
ただ愚痴だったり、ただ共感してほしいだけのときもあるのです。
でも、相手がきちんと聞いているという手ごたえも欲しいのです。
そういうときは、適度に相手の言葉を繰り返しながら相槌を打ちます。
同じ語彙を使い同じ表現をすることで、相手は共感を得ることができ「話を聞いてもらった」という満足感を得ることができます。