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「はらぺこあおむし」は何歳向け?
世界中で読み親しまれるベストセラーである「はらぺこあおむし」。
家庭だけでなく、保育園や幼稚園でも教材として使われる絵本です。
「はらぺこあおむし」は何歳向けの絵本なのでしょう?
絵本は楽しんで読めれば何歳でだっていいものですが、強いて挙げれば、
「はらぺこあおむし」は4~6歳頃がより成長の刺激になる絵本です。
以下、これらについて。
「はらぺこあおむし」とは?
あらすじ
「はらぺこあおむし」はそのタイトルの通り、はらぺこのあおむしのお話です。
卵から生まれたあおむしがたくさんのごはんを食べながら立派なちょうちょになります。
「はらぺこあおむし」のお話の特徴は、そのストーリーに歌があることです。
かわいいあおむしがかわいい歌にそって成長していきます。
対象年齢
「はらぺこあおむし」の出版社である偕成社のホームページによると、「はらぺこあおむし」の対象年齢は4歳からとなっています。
「はらぺこあおむし」と子供の発達
読み聞かせが好きになる時期
「はらぺこあおむし」のストーリー自体は先述の通りシンプルなものです。
そのためストーリーを自分で読んで新しいことを発見したり、登場人物の心情を読みとるというよりは、
「はらぺこあおむし」は自分でページをめくってその絵を楽しんだり、大人に読み聞かせてもらって共感性を育んだりする側面が強い絵本と言えるでしょう。
子供の発達を知る目安として遠城寺式乳幼児分析的発達検査というものがあります。
上記によると、
絵本を大人に読んでもらいたがるのは1歳半頃だそうです。
歌を歌う時期
先述の通り、「はらぺこあおむし」には専用の歌があって、曲に合わせてストーリーを読み聞かせるとより楽しい絵本です。
子供が歌を歌えるのは何歳くらいからなのでしょう?
子供の発達を知る目安の1つである津守式乳幼児精神発達質問紙によると個人差はありますが、
2歳頃になると動揺を部分的に歌うことが可能になってきます。
曜日がわかるのは何歳?
「はらぺこあおむし」のストーリーには、「月曜日、りんごを1つ食べました」といったような曜日ごとにいろんな食べ物を食べる展開があります。
子供が曜日をわかるのは何歳頃なのでしょう?
個人差はあるものの、
曜日の概念に気づくのはおおむね4歳半ばから後半であり、
今日が何曜日かわかるのは6歳相当の言語能力であるとされています。
このように、曜日は概念に気付く時期から今日がどれに該当するかわかるまで時間差があります。
まとめ
絵本は自由に読んでいいものです。
字が読めなくても、親御さんが読み聞かせてあげれば充分楽しめます。
内容だって、その子なりの解釈で自由な発想を楽しめばいいのです。
だから絵本に対象年齢というものは厳密にはないのかもしれません。
大切なのは親子で時間を共有することです。
しかし一方で、どんな絵本をどのように読むか、どんな意図の下で読むかで子供の成長を促すきっかけになります。
「はらぺこあおむし」はシンプルなストーリー構成であり、1~2歳頃からでも楽しめる絵本と言えるでしょう。
特に2~3歳以降からなら、一緒に「はらぺこあおむし」の歌を歌ってもいいかもしれません。
また、曜日感覚も備わりつつある5歳前後なら「はらぺこあおむし」のストーリーがより成長の刺激になるのではないでしょうか。
子供の曜日の理解については、補足記事でとりあげていきます。
補足記事
参考資料
エリック・カール『はらぺこあおむし』偕成社、2012年
『はらぺこあおむし』(偕成社)2021年7月14日検索