おしりたんていは何歳から?
絵本やアニメなどで人気のキャラクター「おしりたんてい」。
「おしりたんてい」は何歳向けの絵本なのでしょう?
おしりたんていの本には絵を主体とした「えほん」と、
ページ数が増え文字も増え、推理やゲーム要素も増えた「よみもの」があります。
おしりたんていの「えほん」は3歳頃から、「よみもの」は6歳頃からを想定されています。
おしりたんていの本
先述の通り、「おしりたんてい」にはいくつかのラインナップがあります。
絵が主体で最も低年齢向けな「えほん」。
発売時期を見るとこの「えほん」シリーズの第1巻が最も古い年月になっているので、
「おしりたんてい」という書籍は「えほん」シリーズがスタートであることがわかります。
えほんよりもページ数が増え、ストーリーもやや複雑になった「よみもの」。
おしりたんていは文字通り「探偵」ですから、ストーリーに謎解き要素が入っているのは必然ですね。
「おしり」という子供の食いつきやすさ、
迷路などのゲーム性、
謎解き要素というストーリー。
個人的にはこの「よみもの」シリーズが「おしりたんてい」というコンテンツの魅力を最も表しているなあと思います。
そしてアニメを絵本にした「アニメコミック」。
以上の3種類がおしりたんていの主な書籍になります。
おしりたんていを出版しているポプラ社のホームページによると、
「えほん」は3歳向け
「よみもの」は6歳向け
とされています。
発達心理学から見るおしりたんてい
おしりたんていの書籍の内「よみもの」シリーズは6歳頃を想定されています。
子供の発達を見る検査である津守式乳幼児精神発達質問紙によると、
6歳頃というのは漫画などの文字を自分で読めるようになってくる時期です。
また、おしりたんていには「~を探せ」といった間違い探しの類や、迷路遊びなどのゲーム要素がストーリーに盛り込まれています。
子供の発達の目標を年齢別・段階別に見ることができるポーテージ早期教育プログラムによると、
間違い探しや迷路などの視覚的な遊びは5~6歳頃の発達項目に位置付けられています。
このように、おしりたんていの年齢設定は内容的にも理にかなっていることがわかります。
おわりに
子供の発達には個人差がありますから、
あくまで目安として捉えてもらえれば幸いです。
子供にとって絵本は、読み聞かせによる親との(言葉を活かした)コミュニケーション機会でもあります。
しかしながら、おしりたんていは迷路などの様々な遊びがあるため純粋な「読み聞かせ」については中断しやすいなあという印象を受けます。
そのため「一定時間以上物語を集中して聞ける」という習慣作りにおしりたんていは使いにくいのではと思います。
一方で、迷路や間違い探しは一人でも黙々と取り組める類の遊びではあります。
おしりたんていは、出先などのちょっとした待ち時間に一人で本を読むような、読書を身近にする行為には貢献しやすいのではと思います。
参考資料
『おしりたんてい』(ポプラ社)2020年6月13日検索