医療・福祉制度

発達障害児の療育施設の種類と制度の違い

公開日:2020年6月29日


 
 

療育の種類

「療育」とは障害を持ったお子さんを医療的・教育的・福祉的など様々な側面から支援することを言います。

そのため定義は広く、

どんな資格を持った人がどんな制度に則って行うかで療育の内容は変わってきます。

以下、療育の制度や種類を挙げていきたいと思います。

 
 
 

療育のいろいろな制度と種類

小児のリハビリ

医師の診断の下、作業療法士や言語聴覚士が行う療育です。

リハビリと言う名目なので、健康保険が使えます。

そのため費用負担がほぼなく、
医師の診察の下で療育が行える安心感もあります。

発達障害児の療育で最も基本となる形態と言えます。

スタッフとお子さんのマンツーマンでの指導が主になります。

 
 

児童発達支援

未就学児を対象にした文字通り発達を支援する施設です。

先ほどの小児リハビリが医療であるのに対し、

児童発達支援は「福祉」の分野であり主に保育士などが行います。

施設によっては作業療法士や言語聴覚士などが在籍している場合もあります。

 
 

放課後等デイサービス

学童期のお子さんについて、「放課後の過ごす場所」と「療育」を兼ねた施設が放課後等デイサービスです。

実情としては、
午前中を児童発達支援、午後を放課後等デイサービスとして経営している施設が多いです。

児童発達支援と同様、療育は小集団の場合もあるし個別の場合もあり、それは施設やお子さんの状況によります。

 
 

発達相談など

心理士などが行う発達相談や療育です。

市町村で行われている場合もありますし、施設などで行われている場合もあります。

 
 

ことばの教室(通級指導)

特別支援教育の一環として行われる教育です。

普通小学校の普通クラスに在籍しつつ、その子に必要な支援を受けていきます。

通級指導は必ずしも同じ学校であるとは限らず、
通級指導の時間には別の学校に行くことも少なくありません。

 
 

ことばの教室(自由診療)

言語聴覚士など療育に携わったことのある経験者が開業した施設です。

自由診療になるため費用は自己負担となります。

近年は療育に関するニードも多く、予約が取れない施設も多いので、

こういった自由診療の療育機関も重宝されつつあります。

 
 
 

おわりに

療育の種類や制度は様々です。

どれがいいというわけではなく、お子さんや状況に合わせて上手に使い分ける必要があるのかなと思います。

また、療育はスタッフ・お子さん・保護者という三者の相性も大切です。

施設を選ぶことも大切ですが、
それ以上に相性の良い先生と巡りあえることが貴重だと思います。

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