特別児童扶養手当の使い道
特別児童扶養手当に支給された手当は、何に使わないといけないという決まりはないので、基本は何に使ってもOKです。
「子供のために貯金」や「教育や療育の費用に」というのはスタンダードな使い道ですね。
一方で、生活費にまわしたい気持ちと、手当を生活費にまわすことに対して良心の呵責のようなものを感じる親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
特別児童扶養手当は障害を持ったお子さんを扶養するにあたっての手当てです。
「扶養」するための出費は様々なので、
きちんとした背景や文脈があれば、特別児童扶養手当を生活費に充てることもいけないことではないと思います。
特別児童扶養手当の制度
特別児童扶養手当は略して「特児(とくじ)」とも言われ、障害を持ったお子さんに関する福祉制度ではポピュラーなものの1つです。
特児はその名の通り、障害を持ったお子さんを扶養することに伴う福祉制度です。
所得制限や、お子さんの障害状況によっても異なりますが、一般的には月3~5万円程度支給されます。
手続きは市町村の窓口にて行います。
お金の使い道の実際
冒頭のように、特別児童扶養手当の使い道は自由です。
そもそも何をもって「子供のためにお金を使っている」と捉えるかは定義が難しいです。
子供においしい食事を作るために買った肉や野菜は、「子供のための出費」とも捉えることができるし「生活費」と考えることもできます。
あまり考え過ぎるとストレスになるでしょうから、お子さんの健やかな成長と温かな家庭生活を営むためにある程度自由に使っていいのだと思います。
一方で、お子さんによっては療育センターや放課後等デイサービスなどを利用してるお子さんもいるかもしれません。
そういった必要なサービスへの費用を捻出した上で、他の使い道を考えたいものです。
手当を全部生活費に使ってしまって、デイサービスへの費用の支払いを忘れてたなんてことにはならないようにしましょう。
おわりに
障害を持つお子さんを育てる場合、例えば療育センターや医療機関などの施設利用費がまずは主な出費になってきます。
その一方で、当事者同士で悩みを相談し合える集まりに保護者が参加することもあるでしょう。
親御さんの育児に対するストレスや悩みを軽減するための休養をレスパイトと言ったりします。
専門家の間でもレスパイトの必要性は非常に重要視されています。
お子さんが健やかに成長するためには、親御さんのレスパイトも重要です。
そういったレスパイトのための場に参加したり、休養するための時間を確保するために特別児童扶養手当を使うこともありかもしれません。
参考資料
『特別児童扶養手当について』(厚生労働省)2019年12月13日検索