構音の解説

発声発語器官の名称 ~人はどうやって声を出すのか?~

公開日:2017年2月27日

 
 

 
 
 

人はどうやって声を出すのか?

人は声を出します。(= 発声)
声は様々な音に調整され結果として人はしゃべることができます。(= 発語)

人が声を出し話すために必要な体の器官を発声発語器官と言います。
人は発声発語器官をどのように使い、どうやって声を出すのでしょうか?

人は呼吸をします。
呼吸をすることで肺から喉を通って口から息が出ます。
つまり口の中を空気が通るのです。

街中で、ビルとビルの隙間を風が通ると「ヒューッ」と音がします。
空気はその流れを妨げられることにより音を生み出します。

人の声は、空気の流れを口の中で妨げることで生まれます。
 
 
 

発声発語器官の名称


上図は、人の顔を横から見た図です。
※著作権保護のため図全体に薄いグレーの文字が入ってますがお気になさらず。

聞きなれない言葉もあるのでいくつか補足しましょう。
口の手前から順に見ていきます。

☑硬口蓋(こうこうがい)
口の上の部分です。
硬口蓋は口の上の部分のうち、手前の方をさします。
 
 
☑軟口蓋(なんこうがい)
口の上の部分のうち、奥の方をさします。
 
 
☑口蓋垂(こうがいすい)
口の上の方の奥、先っぽです。
一般に「のどちんこ」と言われる部分です。
 
 
以上が一般的な口の中です。さらに喉の奥のほうにいきます。
喉は下がっていくと、空気が通る気道と、食べ物が通る食道に分かれます。
気道が手前、食道が奥です。
 
 
☑咽頭(いんとう)
咽頭は口の奥から食道の入口にかけての範囲のことを言います。
 
 
☑喉頭(こうとう)
のど仏あたりの範囲のことです。
 
 
☑声帯(せいたい)
左右対になったひだです。
声を出す上で重要な部分ひとつで、まさに声の帯です。
 
 
 

まとめ~人はどうやって発音するのか?~

肺から出てきた空気は気道を通り体の外へ向かいます。
この過程でどれだけ・どのように空気の流れを乱すかで発音が決まります。

・声帯で妨げるか妨げないか。
・空気が鼻に抜けるか抜けないか。
・舌を動かして口の中の空間を変えるか変えないか。
・唇を閉じるか閉じないか。

様々な動きにより空気の流れを変えていきます。

これらが上手くいかないと当然発音が上手くできません。
上手な発音のためには適切な発声発語器官の動きが必要不可欠です。

そして発音を練習するのであれば、どの音は口をどのように動かして発音されるのかを知ることは必須です。
 
 
 

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