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人の気持ちを考えられるのは何歳から?
子供が相手の気持ちを考えることができるのは、目安としては4歳前後と考えられます。
ただし何をもって「相手の気持ちを考えることができる」と定義するかは難しいものです。
この定義の仕方により、答えとなる年齢も変わってくるでしょう。
以下、「相手の気持ちを考える」とはどういうことなのか、それは何歳頃にできるようになるのかを取り扱います。
解説
相手の気持ちを考えるとは?
相手の気持ちを考えるとは、相手の状況とそれに伴う思考を理解することではないでしょうか。
誰かが破れてしまった紙を見て泣いていたとします。
それがただの紙であれば「ただの紙が破れたくらいで」と他者は思うかもしれません。
しかしその紙が誕生日に友達からもらった大切な手紙だとします。
そう考えれば、多くの人は「友達からもらった大切な手紙が破れてしまって辛かったね」と共感を示すことができるでしょう。
このように、「相手の気持ちを考える」とは、相手の状況を汲み取り、相手の立場になって気持ちを共有できることなのではないでしょうか。
相手の気持ちを考えて行動する
例えば「コップを持ってきて」など、簡単なお願いであれば子供は1~2歳頃から可能です。
これも大人の要求に応えているわけですから、「相手の気持ちを考えて行動する」と言えなくもありません。
しかし先述のように「相手の気持ちを考える」とは、やはりもっと深い洞察が必要なのではないでしょうか。
つまり単に言われたことをするのではなく、相手の状況や意図を汲み取り、独自で判断し行動する。
こういった意図や気持ちの理解はいつ頃から可能なのでしょうか。
心の理論の発達
相手の意図や気持ちを理解することについて、心の理論という理論があります。
「心の理論」とは他者の心の状態を推測できる力のことであり、「サリーとアンの課題」などで見ることが多い力です。
個人差はありますが、サリーとアンの課題で見る心の理論の理解はおおむね4歳頃から可能であると考えられています。
心の理論やサリーとアンの課題の内容は以下の通りになります。
心の理論の解説
心の理論とは?