iPadで視線入力をできるのか?
目の動きだけでIT機器を動かす「視線入力」。
タブレットなどが普及してきた時代背景や、
移動が困難なベッドサイドでの障害者支援という現場のニーズなどもあり、
「持ち運びやすいiPadで視線入力ができたらなあ」と考える障害者施設スタッフや特別支援教員の方は多いでしょう。
iPadで視線入力をする方法はあるのでしょうか?
現状としてはまだiPadでの視線入力は難しいです。
以下、もう少し詳しく。
視線入力に必要な物
視線入力を行うには、最低限3つの道具は必要です。
- 視線を検知するための機器(視線入力装置)
- 検知した視線を処理するソフト(視線入力用アプリ)
- 検知した視線で操作する機器(パソコンやタブレット)
以上の3つです。
そして、現実的(金額や性能のバランスを考えると)に視線入力を導入しようと思ったら、視線入力装置の選択肢がほぼ一択で、「Tobii Eye Tracker 4C」になってきます。
「Tobii Eye Tracker 4C」は「Windows10 のパソコン」に対応した視線入力装置であり、ゆえにiPadでは使えません。
iPadで視線入力したいときの対応策
以上のように、iPadでの視線入力は現状難しいです。
対応策としては状況によって以下のような方法が考えられます。
持ち運びしやすくしたい
あくまで「持ち運びやすさ」が目的であり、機器はiPadでもタブレットでもいい場合は、
Windows10のタブレットを使う。
という方法があります。
iPadのアプリを使いたい
iPadのアプリを視線入力で使いたい場合。
iPadのアプリはアンドロイド版もあったりします。
アンドロイドアプリは、WindowsのパソコンでアンドロイドOSを仮想的に動かして、そこでアプリを使うことができます。
視線入力装置を導入したWindowsパソコンでアンドロイドOSを仮想的に動かして、アプリを動かす。
という方法があります。まあ、どんなアプリかにもよりますが。
まとめ
以上のように、現状としては残念ながらiPadで視線入力を行うことは難しいです。
しかしながら、視線入力は注目されている分野ですし、ITの変化は速度が早いので、時期に対応してくる気もしますが。
視線入力アプリの開発コードも情報が増えてくるし、自作してネットに公開する人も増えそうな気もします。
とりあえずは今できることをするといったところに落ち着くのではないでしょうか。
その他の記事
Tobiiのサイトがわかりにくいのでリンク先をまとめておく。