「しつけ」は何歳から?
「しつけ」って何歳からすればいいものなのでしょう?
子供の成長には個人差がありますし、どこまでが「しつけ」なのかも家庭によって様々でしょう。
それでも強いてあげるなら、
「しつけ」は2歳半前後くらいからが1つの目安と考えられます。
以下、もう少し詳しく。
「しつけ」とは?
「しつけ」とは、「節度ある言動を教えること」ですね。
じゃあ、何が「節度ある言動」なのかは、国や文化、家庭によって様々でしょう。
また、本人の年齢によっても、求められる「節度ある言動」は異なるでしょう。
しかしながら、幼児期に求められる「節度ある言動」としては、
「勝手に走っていかない」とか、
「お店で欲しい物があっても駄々をこねない」
といったことが例えば挙がるのではないでしょうか。
要するに、
自分の本意ではなくても相手に合わせようとできる協調性の芽生えですね。
これらを生後1か月の赤ちゃんに求めるのは早すぎることは誰でもわかりますね。
しつけは、早過ぎ遅過ぎではなくちょうどよい時期にちょうどよい程度で行いたいものです。
では、協調性の芽生えが出始める時期はいつ頃なのでしょう?
親の注意を聞けるのは何歳?
子供の発達を知る検査に、
遠城寺式乳幼児分析的発達検査
KIDS乳幼児発達スケール
などがあります。
こういった発達検査や資料を参考にすると、
親が「ダメ」と言ったことをしないようにする姿勢は2歳半頃から見られる傾向です。
また、勝手にしないで、
事前に大人に「~していい?」と聞くような様子は3歳前半ないし半ば頃から見られます。
このようにみると、
2歳半ばから3歳台はこういった協調性が芽生える時期であることが予想できますね。
まとめ
「しつけ」とは、「節度ある言動を教えること」ですね。
何が「節度ある言動」なのかは定義は難しいですが、
少なくとも「しつけ」には子供の「協調性」が必要でしょう。
個人差はあるものの、2歳半ばないし3歳頃から親の注意を聞いたり、事前に許可を求めるような言動が見られ始めます。
また、
しつけは怒るばかりではなく褒めることも大切です。
褒める場合はすぐに褒めた方がいいです。
子供は前後関係の把握がまだ未熟なので、
時間が経ってから褒めても、自分が何をしたから褒められたのかという因果関係が感覚として入りにくいです。
そして、すぐに褒めるという行為は案外難しいものです。
家事や仕事が忙しくて、ついつい褒めることを後回しにしてしまいがちです。
そう考えると、
しつけに一番大切なのは、親の心と時間の余裕なのかもしれません。
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参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧