運動の対象年齢考察

かけっこは何歳からできるようになるのか?

公開日:2017年4月27日

かっけこは何歳からできるのでしょう?
子供の遊びはいろいろありますが、それらができるようになるにはそれなりの年齢と心身の発達が必要です。

遊びの内容の変化の中で、子供の成長を感じることは多々あるものです。

今日はかけっこについて考えてみます。
 
 
 

かけっこ

 
「かけっこ」とはみなさんご存じの通り「どちらが速いか走って競争する」ことです。

では「かけっこ」をするために必要なことはなんでしょう?

・走ることができる
・相手を意識してぶつからないようにする
・「よーい、どん!」がわかる
・走るコースとゴールがわかる
・競争であることがわかる

上記のようなことが考えられます。
これらと子供の成長の関係を見ていきます。
 
 
 

走ることができる

 
人間は歩き始めが遅い動物の一つです。
一般的に1歳前後ぐらいが歩き始めの時期にあたります。
最初はよちよち歩きでしょう。

そして速いか遅いかは別として、
走ることができるのは1歳後半から2歳頃です。

もちろんいつ歩きだしたかで時期は異なってきます。
いずれにせよ走るくらい円滑に足を動かすためには、歩き始めて半年から1年くらいの時間を要するということです。
 
 
 

相手を意識してぶつからないようにする

 
赤ちゃんの頃は視野も狭く、
また認識としては興味のあるものが多すぎて必ずしも人に意識が向きません。

しかし成長に伴い人との関わりに意味や楽しさを見出してきます。

2~3歳頃には、子供同士やお母さんと追いかけっこを楽しめるようになります。
これはつまり人を意識して走ることができていると考えることができるでしょう。
 
 
 

「よーい、どん!」がわかる

 
ただ走ることや、なんとなく始まる追いかけっこと比べると
「かけっこ」はより統制された遊びです。

「かけっこ」をするためにはルールを理解しそのルールに従い体を動かす必要があります。

「よーい、どん!」という合図に合わせて駆け出す。
これには身体のコントロール言葉の理解の2つの能力が必要になります。

合図に合わせて駆け出すための身体・言語能力は3歳前後に身に付き始めます。
 
 
 

走るコースとゴールがわかる

 
かけっこが成立するためには、
コースに沿ってゴールまで走りきらなければいけません。

コースに沿ってゴールまで走るためには
コースとゴールを意識できる理解力と集中力が必要です。

道順に沿いつつ、目的地を見失わない力が必要です。

あくまで短距離の話ですが、
コースに沿ってゴールまで走れるのは3~4歳の時期です。

これは別の見方をすると、保育園や幼稚園の先生の「集合!」という掛け声で集まることができるのもこの時期と考えられます。
 
 
 

競争であることがわかる

 
かけっこは競争です。勝ち負けがあります。
競争しないならそれはただのジョギングです。

勝つことが良いとか悪いとかの話ではなく、
お互いが勝とうしなければ「かけっこ」は成立しないということです。

全てのゲームに言えることですが、
競争という原則を理解できないと勝ち負けのある遊びは成り立たないのです。

競争を理解するには、まずは「勝ちたい」と思うことが始まりです。

ゲームで勝ちたいと思う気持ちは4歳前後から芽生えてきます。
 
 
 

まとめ

 
以上のことからまとめてみます。

「かけっこ」は4歳頃からできると考えられます。

もちろん子供の成長は個人差がありますしあって当然。
また普段の生活環境にも左右されます。
あくまで目安程度です。

「○○歳で○○ができないといけない」と
あまり窮屈に考える必要はありません。

「~しないといけない」ではなく、
大切なのは普段何気なく子供がやっていることにも様々な成長の側面があるということです。
 
 
 
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