運動の対象年齢考察

子供がサッカーをできるのは何歳から?~小児発達学より~

公開日:2018年11月20日

 
 

 
 
 

サッカーって何歳から?

サッカーって何歳くらいからできるものなのでしょう?

休日は公園で息子とサッカーをしたい。というお父さんも多いのでは。

ボールの動きについていこうとしたり、ボールを蹴ったりする運動は2~3歳頃から可能です。

以下、子供の発達とサッカーについてもう少し詳しくみていきます。
 
 
 

サッカーの運動動作

子供の発達を知る目安として、遠城寺式乳幼児分析的発達検査KIDS乳幼児発達スケールなどがあります。

こういった小児発達に関する資料を参考に、サッカーをやるために必要な運動動作を考えていきましょう。
 
 

走る

子供はおおむね1歳頃から歩き始めます。
そして、1歳半頃から走ることができはじめます。
 
 

ボールを蹴る

サッカーの基本動作でもある、
ボールを前に蹴る運動ができるのは2歳頃です。
 
 

ボールを捕まえる

当然ながらボールは跳ねたり転がったりします。
球技を楽しむならボールの動きにある程度対応しないといけないわけです。

ボールの速度にもよりますが、
動いているボールを捕まえることができるのは3歳頃です。
 
 
 

サッカーのルールの理解

ただボールを蹴って遊ぶくらいなら比較的幼い頃からできそうです。

一方で、ルールに則ったサッカーをやるとなると運動面だけでなく、それなりの理解力が必要になるでしょう。

サッカーのルールも状況によってけっこう変わります。
例えばオフサイドをありにするかなしにするかでゲームの複雑さはずいぶん変わりますよね。

ここではシンプルに、

  • ボールは足で蹴る。
  • ゴールキーパー以外は手でボールを触らない。
  • ゴールに入れた方が勝ち


といったくらいで考えてみましょう。
 
 

「~してはいけない」の理解

サッカーの基本は、ボールは蹴るものであって手で取ってはいけないというルールですね。

この(サッカーをやっているときは)ボールを手で取らないという「~してはいけない」ということが理解できないといけません。

「~してはいけない」ということを理解して実際にやらないのは2歳半くらいからと言われています。
 
 

ゲーム性の理解

一定のルールに従い、他者とゲームを楽しむ。

サッカーのルールに関する理解年齢の資料は少ないですが、

ルールの理解で目安によくなるのがかくれんぼや鬼ごっこ。

かくれんぼや鬼ごっこは3~5歳頃に可能になります。

このように考えると、
一定のルールの下、ゲームを楽しめるのは3~5歳頃と考えられます。
 
 

勝敗の理解

サッカーをルールに則って行うと勝敗も決まってきますね。

勝ち負けという概念を理解するのはおおむね3~4歳頃です。
 
 
 

まとめ

以上のことからまとめです。

サッカーの基本動作であるボールを前に蹴るという動作は2歳頃から可能になる運動です。

その後、3歳4歳と年齢を重ねる中でボールの動きに対する対応力が少しずつついていきます。

また、一定のルールの下でゲームを楽しめるのは3~5歳頃です。
この頃から徐々に勝負に対する理解や「勝ちたい」という感情が芽生えてきます。

これらより、
サッカーは3歳くらいから親子で楽しめるスポーツなのではと考えます。

しかしまあ、極論ですが子供の遊びに年齢制限はないですし、親が強制するものでもありません。

その子のその時期に合った興味のある遊びを思いっきりさせてあげるのが一番だと思います。
 
 
 

その他の記事

【屋外編】ブランコ3歳、かけっこ4歳。いろんな遊びの適齢期

【小児発達】およそ4歳児の運動面の発達やできること

【小児発達】幼児期(0~6歳)の運動面でできること

日焼け止めは何歳から?~子供の日焼け止めの選び方~

-運動の対象年齢考察

テキストのコピーはできません。