運動の対象年齢考察

寝返りはいつ頃から?何カ月から?~赤ちゃんの運動発達~

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寝返りはいつ頃から?

赤ちゃんが寝返りをできるのはいつ頃からでしょう?

寝返りとは寝た状態から身体の向きを自分で変えることですね。

発達には個人差があるのであくまで目安ですが、

寝返りできるのは生後6カ月前後です。

 
 
 

「寝返り」とは?

なんとなくはわかる「寝返り」ですが、実際のところ何をもって「寝返りができる」と判断するのでしょう?

先述の通り寝返りとは寝た状態から自分で身体の向きを変えることですね。

ここでよく議論になるのが、
身体の向きを変えて、そのあと元に戻す動作は「寝返り」に含むのかということです。

つまり、
身体をゴロンと1回向きを変えるのが「寝返り」なのか、

向きを変えた後にさらにもう一度動いて元の態勢に戻るまでが「寝返り」なのかということです。

人によって解釈は異なるでしょうが、各論文や評価シートを参考にすると、

「寝返り」とは仰向け(背臥位)からうつ伏せ(腹臥位)になることを指す場合が多いようです。

 
 
 

寝返りと子供の発達

子供の発達を見る検査に、遠城寺式乳幼児分析的発達検査というものがあります。

この検査によると、正常発達における寝返りは5~6カ月に相当する運動発達であるようです。

また、類似した検査である津守式乳幼児精神発達質問紙によると、仰向けからうつ伏せになる動作はおよそ8カ月相当の運動発達であるとも言われています。

子供の発達には個人差がありますし、検査や文献によっても多少のずれがあります。

しかしながら、おおむね生後6カ月前後が寝返りを獲得する時期の目安と考えられます。

 
 
 

おわりに

子供の発達には個人差がありますから、あくまで目安程度にしていただければ幸いです。

その子自身の発達のペースを大切にしてあげましょう。

また、子供が寝返りをできはじめると布団などに顔が埋まって呼吸ができなくなってしまう事故なども気をつけていきたいものです。

 
 
 

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参考資料

『日常生活機能評価表』(厚生労働省)2019年6月18日検索

『乳児期における寝返り動作獲得過程の縦断的観察』(J-STAGE)2020年1月5日検索

『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧

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