育児・教育コラム

シングルマザー(シングルファザー)の子育てと子供の健康

公開日:2020年2月2日


 
 

シングルマザーの子育ての子供の健康

あくまで統計上の話ですが、
母子家庭(父子家庭)はそうでない家庭と比べて子供が体調を崩す機会が多いようです。

だから個人でどうこうというわけでもないのですが。

少なくとも、
社会全体で見れば、サービス残業を無くしたり比較的自由な勤務体系で働ける社会を作ることは大切であることがわかります。

 
 
 

片親世帯の仕事の多忙さ

国立社会保障・人口問題研究所の論文によると、
片親世帯はそうでない世帯と比べると子供が体調を崩す機会が多い傾向があるようです。

両親がいる世帯の多くは子供が体調を崩したとき、一方が仕事量を調整し育児(看病)に専念し、他方が通常通り働き経済基盤を支える傾向が見られます。

これに対し片親世帯の場合、仕事量の調整が難しく、子供の体調の変化に対して柔軟な対応をとることが難しい傾向があります。

 
 
 

子供がよくかかる病気

人が体調を崩す場合、具体的な疾病がある場合と自覚症状のみの場合があります。

具体的な疾病とは風邪や虫歯などはっきり診断が出るものですね。

自覚症状とは「だるい」や「頭痛がする(原因がはっきりしない)」といった類のものです。

先述の「片親世帯はそうでない世帯と比べると子供が体調を崩す機会が多い」という「体調を崩す」とは、具体的な疾病を指し、

子供の自覚症状の頻度は片親世帯もそうでない世帯も差はありません。

ちなみに子供がよくかかる疾病は同研究によると、
風邪(急性上気道炎)、皮膚疾患、虫歯、アレルギー性鼻炎だそうです。

 
 
 

おわりに

男女が平等に働く社会が望まれ、共働き世帯も増加している昨今。
小さい子供の健康維持は家庭内だけでなく社会にとっても大切な事柄です。

近年は体調を崩した子供を預かってくれる「病児保育」に対応してる場所も増えていますが、

片親世帯はそうでない世帯と比べて子供の体調の変化によって労働時間が変化している傾向が見られます。
これは「親が仕事を休まないと」子供を看病できる環境がなく、病児保育やその他のサービスがまだ社会全体としては行き届いてないことがわかります。

 
 
 

参考資料

『子供の健康資本と親の時間配分行動』(国立社会保障・人口問題研究所) 2020年1月29日検索

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