おやつは1日2回まで。
子供がおやつを食べる機会は、多くても1日2回程度にとどめておいたほうが好ましいです。
ダラダラ食べは虫歯のリスクを高めます。
一方で、子供にとっておやつの習慣は栄養的にも楽しみとしても大事なものです。
朝・昼・夕の食事をきちんと食べる習慣をつけつつ、それ以外に何かを食べる時間は2回程度にする。
それ以外の時間は食べない。
メリハリをつけることが大切です。
虫歯のリスクが高くなる習慣
一度に食べる量が限られる子供達にとって、間食の機会自体は自然なことです。
厚生労働省によると、
間食が1日3回以上ある場合を「間食が多い」と捉えています。
また、お菓子の中でも甘くてネバネバしたお菓子は特に虫歯のリスクが高いとされています。
いずれにせよ、飴玉やクッキーなど「常に何かをちょこちょこ食べている」という習慣は避けたほうが良いでしょう。
そういう「ちょこちょこ食べ」がすでに習慣になっている子の場合、それをやめる初めの頃は大変かもしれませんが、少しずつ慣れてくるものなのである意味で親の根気も必要になってきます。
おやつのあげ方
可能であれば、おやつは果物などシンプルな物がいいでしょう。
しかし、実生活を考えればお菓子を食べることもあると思います。
おやつを食べる際は、その時間帯と、後の水分摂取や歯磨きを大切にしていきたいです。
先ほどおやつは1日2回程度にと書きましたが、時間帯としては寝る直前は避けましょう。
保育園に行っている子の場合は保育園のタイムスケジュールに沿うことになると思います。
家庭では例えば朝食と昼食の間の午前中、昼食と夕食の間の3時頃におやつの時間を設ければ1日2回になります。
夕食の後も時間が経てばおなかが空く子も多いと思いますが、
夕食後は何かを食べるよりも早く寝ましょう。
夕食後に何かを食べるのではなく、早く寝て早く起きて、朝ごはんをしっかり食べましょう。
おわりに
子供にとっておやつの時間は楽しみの時間でもあります。
そして人間にとって食事の時間はコミュニケーションの時間でもあります。
おやつの時間は可能であれば一緒に席に座り、会話やコミュニケーションを大切にしたいものです。
食育において「こしょく」がしばしば問題視されます。
この「こしょく」には
野菜が少なく炭水化物が多い「粉食」、
味の濃い物ばかりを食べる「濃食」
などいろいろな意味があります。
そして親が多忙で一緒にいる時間が少なく、子供一人で食事をする「孤食」。
何を食べるか以上に、誰と食べるかが人の心には大切であったりします。
参考資料
『甘味(砂糖)の適正摂取方法』(e-ヘルスネット)2018年3月3日検索
『世界保健機関(WHO)、ガイドライン「成人及び児童の糖類摂取量」を発表』(食品安全委員会)2018年3月3日検索
『糖質制限食について』(東京高輪病院)2018年3月3日検索
『歯の健康』(厚生労働省)2018年1月6日検索
『子供のむし歯の特徴と有病状況』(e-ヘルスネット)2018年8月7日検索
『卒乳(断乳)時期とむし歯の関係』(e-ヘルスネット)2018年8月7日検索