子を持つ親なら多くが通る道である子供の反抗期。
どのように子供と接したら良いのか悩む親御さんも多いでしょう。
今日は子供の反抗期とそのときの親の接し方について考えます。
ペンシルヴェニア州立大学のナンシー・ダーリングによると、子供が親の権威に反抗する時期、つまり反抗期のピークは14歳から15歳頃だそうです。
親に反抗する時期というのは何かと子供の素行が気になるものです。
そして親が子供の素行を気にするのは高校の時期が多いでしょう。
しかしながら、反抗期のピークは14~15歳。
ピークではないものの、11歳と18歳で反抗心を比較するとわずかながら11歳の方が高い。
親の認識よりも、子供の反抗心はずっと早くくると考えてよさそうです。
門限や月のお小遣い。
子育てをしていると何かと子供との決まりごとは発生していきます。
ルールを決め過ぎると子供が余計反発する印象があります。
しかし実際はルールをきちんと守らせる親ほど子供との会話も多い。
家庭の雰囲気も穏やかになることが多いです。
大切なのは、適切な程度でルールを設け、
そのルールがなぜ必要なのか子供に説明する。
決めたルールは親・子供ともにしっかり守る。
一方、ルールを決めていないところではガミガミ言わず子供の自主性を育てる。
子供自身が決めるという決定の自由を認める。
そして、一度決めたルールでも
必要があれば再度子供と話して変更したり例外を設けるなどの改善の余地を持たせることも重要です。
月のお小遣いはいくらと決めていても、部活の道具は必要な場合は実際に話して追加分を検討する。
あるいは毎月のお小遣いから少しずつ貯めておくことを前もって教えるなどです。
明確なルールを決めるほうが「甘い親」より子供はなんでも話してくれます。
10代の子供の96%は親に日常的に嘘をつくそうです。
残念ながら子供の嘘を親が避けることはできません。
しかし子供の嘘を減らすことはできます。
・明確な家庭のルールを定めること
・親、子供ともに一貫して守ること
・ルールを決めていないところでは子供の自主性を重んじること
・必要があれば話し合い、ルールを改善していくこと
ルールをしっかり設けることで、子供の嘘は半分以下になります。
通常の子供が嘘を12個つく間に、ルールを設けた家庭の子供は5個しかつかないそうです。
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【参考文献】
ポー・ブロンソン、アシュリー・メリーマン『間違いだらけの子育て』インターシフト、2011年