子供の睡眠の実態
子供は親(大人)が思っている以上に睡眠不足に陥っている可能性があります。
親としては「うちの子供はある程度眠れている」と考えていても、実際には睡眠時間が足りていない場合があります。
解説
睡眠時間の実際
総務省による平成23年社会生活基本調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間42分となっています。
7時間42分という数字から、大人の感覚で見るとそこそこ眠れていると感じる人いるかもしれません。
しかし年齢別に考えて見ると、多くの年代が十分な睡眠をとれていないことがわかります。
年齢別で睡眠時間を見てみると例えば10~14歳は9時間未満、15~19歳は8時間未満となっています。
いずれも十分な睡眠かと言えば心許ない長さと言えるでしょう。
子供の睡眠と親の認識
NPO法人「アメリカ睡眠財団」の調査によると、90%の親が「自分の子供は寝足りている」と考えているそうです。
しかしながら、子供たちの60%が昼間に耐えがたい眠気を感じたと自覚しています。
また、授業中に少なくとも週に1回居眠りをした子は約30%いたそうです。
さらに、子供たちの睡眠時間はこの30年で約1時間ほど短くなっているそうです。
睡眠が特に長く必要な幼児ですら30分短くなっているという調査もあります。
親の認識と、実際の子供の睡眠時間にズレがあると言えるでしょう。
子供の睡眠時間の目安
- 3~5歳(幼稚園頃): 10~13時間
- 6~13歳(小学生頃): 9~11時間
- 14~17歳(中学・高校頃): 8~10時間
先述のアメリカ睡眠財団の調査を踏まえ専門家らがさらに調査した必要な睡眠時間の目安は子供の場合上記のようになります。
保育園や学校など1日のタイムスケジュールを踏まえれば、「早寝」は睡眠時間確保のための必須条件と言えるのではないでしょうか。
子供の睡眠不足の弊害
参考資料
ポー・ブロンソン、アシュリー・メイリーマン『間違いだらけの子育て』インターシフト、2011年
・『眠れていますか? 各年齢別のベストな「睡眠時間」がありました』(HuffPost)2017年7月29日検索
・『平成23年社会生活基本調査』(総務省)2017年7月29日検索