言葉の対象年齢考察

-

国語辞典は何歳から?何年生から?|子供の勉強と発達

公開日:2020年6月4日


 
 

辞書は何歳から?

国語辞典は何歳頃から使うものなのでしょう?
いつくらいに買ってあげるのはよいのでしょうか。

子供が自分から辞書を引いて知らない言葉を調べていたら、親としては感心したり誇らしかったり。

いずれにせよ
子育てにおいて学習や教育面は充実させてあげたいですよね。

一般的には、
国語辞典は小学校3~4年生頃から使い始めます。

 
 
 

子供の発達と知的好奇心

子供の発達を見る検査に、
S-M社会生活能力検査
というものがあります。

幼児期・学童期と比較的幅広い年齢帯で発達を見ることができる検査です。

言語能力や運動能力といった機能的な力だけでなく、
検査の名前通り生活習慣に着目した項目も豊富な点が特徴と言えます。

上記を参考にすると、
わからない言葉を辞書で調べる行為は
8歳6か月~10歳5か月相当の発達項目と位置付けられています。

 
 
 

国語辞典を使った学習の実際

文部科学省の学習指導要領を参考にすると、
国語辞典を使った学習は小学校3~4年生からが目安となっているようです。

また、地域によってはこの時期に国語辞典の購入が義務付けられている小学校もあります。

一方で、
例えば小学校の入学祝いなど、
就学前後に国語辞典が家にある家庭も少なくありません。

国語辞典は厳密に何歳からと考えず、
子供が興味を持ちそうな時期に自然に提供するのが望ましいでしょう。

発達心理学的には、
子供は6歳前後くらいから図鑑や地図など
本を通して知らないものを知りたいという行動が増えてきます。

国語辞典も知らない言葉を知るための道具です。

知らないことを知ること・学ぶことは楽しいという本質的なことを子供に教えてあげることは大切です。

単に「勉強しなさい」と国語辞典を与えるだけでは、子供の興味は向かないかもしれません。

 
 
 

おわりに

一昔前は電子辞書、
今はスマホで、
大人は紙の辞書を引く機会はすっかりなくなりましたね。

辞書としての便利さで言えばやはり電子辞書やネットが便利です。

紙の辞書の、
便利さにおける合理性はデジタルに劣るかなと思います。

しかしながら、
子供が初めて辞書を使う場合は紙の物で十分かなとも思います。

子供用の国語辞書は3000円前後で手に入り、
スマホや電子辞書より明らかに安いです。

また、幼いうちは電子機器は遊びにもなってしまうかもしれません。

まずは「知らない言葉を自分で調べる」という習慣作りが大切で、習慣を作るだけなら紙の辞書でも十分です。

よりスピーディーに、
より効率的に、
よりたくさんの言葉を調べる
ためにネットや電子辞書を使うのはそのあとかと思います。

 
 
 

参考資料

『小学校 学習指導要領(平成29年告示)』(文部科学省)2020年4月29日検索

-言葉の対象年齢考察
-

テキストのコピーはできません。