重い・軽いがわかるのは何歳から?
「重い・軽い」という概念がわかるのは何歳頃からでしょう?
例えば車と葉っぱの絵があって、「どっちが重い?」と聞くと車の絵を指させる。
実際に持つばかりではなく、絵と言葉で「重い」という概念がわかるのは何歳頃からなのでしょう。
個人差はありますが、
「重い・軽い」の概念がわかるのはおおむね4歳頃、あるいはもう少し早いくらいです。
重い軽いの概念と子供の発達の解説
「大きい・小さい」など、比較概念がわかるかは子供の言葉の発達の指標の1つです。
しかし「重い・軽い」は「大きい・小さい」や「長い・短い」と比べると少々マイナーなのか、具体的にいつ頃理解できるかといった文献は少ないです。
しかしながら、子供の発達を見る検査であるLCスケールや認知・言語促進プログラム(NCプログラム)を参考にすると、
子供はおおむね5歳頃には比較概念のレパートリーが5~6種類ほどになることがわかります。
この5~6種類のレパートリーは「大きい・小さい」や「高い・低い」といった一般的なものです。
そしてそのレパートリーの中に「重い・軽い」も挙がっています。
これらから、4歳頃あるいはもう少し早くには「重い・軽い」といった概念がわかることが予想できます。
「重い・軽い」の概念の練習・教え方
「重い・軽い」に限らず、比較概念の学習は実際に経験しながら学んでいくことがいいでしょう。
実際に車や電車を見たり、動物園でキリンやゾウを見たり、実際の経験は記憶や思い出に残るでしょう。
また机上での学習においては、明らかに重さの違う物(車と葉っぱの絵など)の2択で練習を始めるといいかもしれません。
始めは簡単なもの・イメージしやすいものから取り組み、次第に学習を深めていきます。
いきなり難しいものでは子供も嫌になってしまいますし、想像しにくいものです。
おわりに
子供の発達には個人差がありますから、
あくまで目安として捉えてもらえれば幸いです。
実生活ではその子自身のペースを大切にしてあげましょう。
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