難聴は、発音にも影響する
音が聞こえにくことを難聴と言いますね。
難聴は音や人の声を聞き取ること、つまりインプットに関する障害のイメージがありますが、
音が聞こえにくいことで、自分の声がうまく発音できない、つまりアウトプットに影響が出ることも多々あります。
難聴は発音に影響する場合があります。
私達は、自分の声を聞いている
私達は自分の話し声を自分の耳で聞いています。
これ、何気ないことですがとても重要なことです。
人は自分の声を聞くことで、声の大きさ、イントネーション、発音など様々な発声要素を微調整しています。
何かを学び、上達するためにはモデルとフィードバックが必要です。
モデルとは正しい見本です。発音におけるモデルは周囲の人の声です。
フィードバックとは結果を見て方法を微調整しさらに良い結果を出す過程です。
発音におけるフィードバックは自分の声を聞き、声の大きさやイントネーション、音の発音のための口の動かし方を調整することです。
難聴があると、発音におけるモデルとフィードバックに影響がでます。
生まれた瞬間から、聞くことで発音を学ぶ
聴力と発音は密接につながっています。
生まれてから人は母親や周囲の大人の声を聞き、母国語の発音を学んでいきます。
自分で声を出し、思考錯誤しながら音の出し方を無意識に学びます。
そして、幼児期に母国語の正しい発音を習得していきます。
難聴があると、周囲の声で正しい発音を聞き取ることや、自分の声を聞くことで自分の声を微調整することに困難さが出てきます。
また、一般的に日本語は子音より母音のほうが聞き取りやすいです。
そのため難聴があると子音が聞き取りにくくなります。
子音の中では比較的サ行の音が聞き取りづらいです。
発音に影響が出てくる聴力は、個人差もありますが概ね中度難聴(40~70dB)からです。
まとめ
難聴がある場合、その人の発音にも影響が出る場合があります。
難聴は軽度から重度まで症状の程度によって対応が異なってきますが、
日常生活や会話、発音に支障が出る場合は補聴器や人工内耳などの使用を検討します。
悩んだときは、耳鼻科をはじめとした専門機関に相談しましょう。

