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専業主婦と共働きの子育ての違い
専業主婦と共働きでは、環境の違いから子育ての傾向にも違いが見られるようです。
日本保育学会の論文によると、一般にイヤイヤ期と呼ばれる1~2歳頃の育児について、専業主婦と共働き世帯では対応に違いが見られます。
以下で見ていきます。
イヤイヤ期の対応の違い
時間がないと怒りがち
共働きの場合時間に余裕がないためか、子供のイヤイヤに対して「怒る」「叱る」といった対応が専業主婦より多い傾向があるようです。
未然に防ぐことへの注力
子供がイヤイヤにならないよう、環境をあらかじめ工夫することは共働きより専業主婦世帯のほうが見られます。
子供を褒めてあげる
イヤイヤ期の子供に対し、褒めることで子供を切り替えさせる様子は共働き世帯のほうがより見られます。
待ってあげる
反対に、専業主婦世帯では子供がイヤイヤ期で冷静でないときは時間を置いたり待ってあげることが共働き世帯よりも多いようです。
共働き世帯は褒めるなどの「働きかけ」で積極的に場面を変えようとするのに対し、専業主婦世帯では待ったり落ち着かせたり時間を使う様子が見られます。
子育てに対する内省
イヤイヤ期の子育ては、「なんでこんなに反抗するの」と我が子に戸惑いを覚えるものです。
そういった状況に対して、「こう言ってあげればよかったかな」と親が内省することもあります。
このような内省がより見られるのは、子供を接する時間が長くなりがちな専業主婦世帯のようです。
子供への交渉
イヤイヤ期に子供に対し、代替案を提案したり説明により理解を促す働きかけは、専業主婦も共働き世帯も双方に見られます。
イヤイヤ期の子供に対する働きかけで、共通して比較的多いのが「交渉する」になっています。
参考資料
『1・2歳児の反抗・自己主張における養育者の対応と意識』( 一般社団法人 日本保育学会)2021年8月31日検索