非認知能力のレクリエーション

「船長さんの命令」とは?|子供の非認知能力を促すレクリエーション

公開日:2023年3月29日


 
 

「船長さんの命令」とは?

 船長さんの命令とは、「船長さんの命令、〇〇〇!」のように「船長さんの命令」と言われたときだけ指示に従うレクリエーションです。

 「命令ゲーム」「サイモンセッズ」など名称は様々ですが、いずれも同じ意図を持ったゲームです。

 特定の言葉のあとの指示にのみ従う必要があり、自制心や注意力が必要な実行機能を促す遊びと言えます。

 
 
 

解説

ルール

  • 「船長さんの命令、右手を挙げてください!」
     →指示に従う
  • 「上手ですね。では右手を一旦降ろしてください」
     →これは指示に従わない

 このように、「船長さんの命令」と言っていない指示に引っかからないようにするのがこのゲームの醍醐味です。

 指示はおおむね便宜的なものであり、「左手を挙げて/下ろして」「拍手をして/拍手と止めて」「椅子から立って/座って」など簡単な指示を重ねていきます。

 「船長さんの命令」という言葉通り、船の上で船長さんの指示を受ける船乗りのイメージを伴ったレクリエーションです。
 
 

コツ

 船長さんの命令ゲームは、指示を出す船長さん役の人の巧みさがゲームのおもしろさに直結します。

 参加する子供の年齢や落ち着き、衝動性や多動性に合わせて難易度を変えることが望ましいでしょう。

「船長さんの命令、右手を挙げて」
「左手を挙げて」

 などのように単に「船長さんの命令」を付ける・付けないで指示を出すのが最も簡単なパターンでしょう。

 これに対し、

「船長さんの命令、右手を挙げて」
「はい。上手ですね。では一旦右手を下ろしてください」

 などのように合間にセリフを入れてあたかも自然に指示を出しているようにすると、子供達は引っ掛かりやすいでしょう。

 
 

意義

 「船長さんの命令」ゲームは特別な道具もいらず場所を問わず、人数も問わずできる手軽で便利なレクリエーションです。

 一人が船長さん役になり指示を出すため、最低2人から行えます。
 人数が多くても対応でき、例えば小学校のクラスのような数十人規模でも無理なく行えるでしょう。

 また冒頭で述べた通り、「船長さんの命令」ゲームは子供の非認知能力や実行機能を促すと考えられ、レクリエーションとしては頭の体操になる有意義なものと言えます。

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