就学時健診とは?
就学時健診とは、小学校入学前の秋頃に行われる健診のことです。
各種健康診断や簡易的な知能検査を実施します。
就学は小学校普通学級だけでなく、発達の状況に応じて支援クラスや特別支援学校など様々ですが、就学時健診はそういった進路判断の目安の1つになります。
就学時健診の意義
就学時健診は正確には就学時健康診断とされ、学校保健安全法に基づいて実施されます。
つまり子供達が小学校に入学する前に健康診断を実施することは法律で決まっているわけです。
ややこしいですが、就学時健診を実施するのは自治体の義務であり、各家庭に受診の義務があるわけではありません。
つまり受けたくないなら受けなくても法律違反ではないわけです。極論ですが。
しかしながら、大切なお子さんの健康面や生活面に関わることなので、実際としてはほぼ全員が受けることになるでしょう。
就学時健診の実際
就学時健診では身長体重の測定や聴力・視力検査などが行われます。
また、簡易的な知能検査も実施されます。
知能検査は1時間以上かかるWISCや田中ビネーが一般的ですが、いかんせん時間がかかるので就学時健診では簡易的な別の知能検査が用いられます。
いずれにせよ、お子さんは就学を想定して健康面だけでなく知能面も含んだ全体の発達を見られることになります。
就学時健診は保護者と共に学校へ行きますが、測定場面では母子が離れることも多々あります。
親から離れることが不安なお子さんには、事前に説明してあげておくと良いでしょう。
おわりに
就学時健診は市町村によって異なりますが、おおむね10月ないし11月の秋頃に行われます。
就学時健診で発達に指摘があった場合、就学相談などが設けられる場合もあります。
いずれにせよ、各種進路を検討しながら、1月末には就学先が決まってくるでしょう。
参考資料
『学校保健安全法 第十一条』(e-gov)2020年1月21日検索