前回までの記事でスイッチインターフェースを作る上での仕組みを考えていきました。
前回の記事:タブレット用スイッチインターフェース自作5.「リレーとは」
理屈がわかったところで今回からいよいよ作業を進めていきます。
【設計図の作成と理解】
まずは前回の復習です。
作製においてリレーは上図の青枠部分を担います。上図を踏まえ、リレー回路を下図のように組みます。
※茶色い四角は銅板です。
このようにすると乾電池がONになる前は銅板の部分は銅線がほとんどなく電荷は限りなく少ないです。
しかし電流が流れると、
(1)リレーが動作し、
(2)乾電池・銅線・コイル・銅線・銅板全ての回路がつながり、
(3)電荷が大きくなります。
よって、この銅板の部分をiPadの画面にくっつけて電流を流したり止めたりすると電荷を変化させることができ、画面がタッチした時と同じような動作をします。
スイッチを含めて回路を組むと下図のようになります。
図のように回路を組むと、スイッチを押すことでiPad画面に触れている銅板までの回路がつながります。
つながることで電荷が大きくなり、画面が反応します。
これが設計図になると考えられます。
この設計図を下に作っていきます。
【必要な材料】
・銅線
・電池
・電池ボックス
・スイッチ(3.5mmジャック)
・スイッチを差し込むジャック(3.5mm)
・リレー
・銅板
・はんだ
・導電性ジェルシート
いずれも秋月電子通商などのサイトで手に入ります。
<部品の補足説明>
リレーはいろいろなボルト数があります。
今回は3Vで充分です。(3Vなら乾電池2つで動きます。)
導電性ジェルシートとは電気を通すぺたぺたくっつくシートです。これで銅板とiPad画面をくっつければ、つけたりはがしたりが容易になります。ネットで検索!!
【必要な工具】
・ニッパ(ハサミでもOK)
・はんだごて
・ドリル
ニッパは銅線を切るときに使います。ですのでハサミでも大丈夫です。
はんだごては回路を繋げるときにはんだを溶かすために必須ですね。
ドリルはプラスチックに穴をあけられるものを。
【作製のポイント】
・リレーは電気が流れると「カチカチ」と音がします。動作確認をしっかりしましょう。
・銅線がどのくらいの長さで画面が反応するかお手持ちのタブレットでしっかり確認を。
・図にあった通り、電池側の銅線は充分な長さを。リレーと銅板をつなぐ部分はできるだけ短く。
材料を準備し回路の設計も完了。
次回組み立てます。
次の記事:タブレット用スイッチインターフェース自作7.「作製手順」
まとめ記事:タブレット用スイッチインターフェースを自作する